1月13日に習志野で行われた第1空挺団の降下訓練始めを観覧してきましたので、早速のレポートです。

現地は当初の天気予報が良い方向で外れてくれて、絶好のイベント日和。

写真も良く撮れました。

指揮官降下

当日のコンデイションを確認する試験降下に続き、先陣を切って飛び出すのは空挺団のトップ・戒田陸将補。更にその後に最先任上級曹長が続きます。

指揮官の降下は例年通りですが、今年は一味違いました。

何と同じチヌークから、アメリカ軍空挺部隊の指揮官も続けて降下。

左から順に空挺団長、空挺団最先任上級曹長。
続けてアメリカ陸軍第25師団・第4空挺旅団戦闘団長、ジェイソン・ジョーンズ大佐、同戦闘団のエヴァン・ルインドウスキー最先任上級曹長と続きます。

日米の指揮官が同時降下するのは、降下訓練始めにおいて今回が初の試みだそうです。

ここから更にアメリカ軍第1特殊部隊群を含む日米の各部隊指揮官の降下、最年長(今回は52才)、最年少(18才!)と降下が続きます。

降下が一段落すると、今度は来賓を運ぶヘリが次々と着陸。

離島を奪還せよ!
訓練展示

ここ数年はバトラーを用いた模擬戦形式の展示が続いていましたが、今年は2016年まで実施していた離島奪還演習に戻った形となりました。

まず現れたのは海上自衛隊・下総基地所属のP-3Cオライオン哨戒機、次いで陸自のLR-2。両機は航空偵察により作戦地域の状況を確認。

これにより、先遣隊の空挺降下は可能と判断。

高高度まで上昇したチヌークより、空挺団の先遣部隊と第1特殊部隊群が自由落下傘により降下。

自由落下の展示は普段は数名で行うところを、日米併せて約20名による一斉降下。なかなかの迫力です。

ここで先遣隊の降下を察知した敵勢力が動き出す。

対戦車ヘリコプターAH-1Sが後ろに控える輸送機からの降下の安全確保の為に敵への攻撃を開始。

まず先行して降下誘導部隊などの先遣隊が美保基地・第3輸送航空隊所属のC-2より降下。

C-2輸送機による空挺降下の一般公開は、これが初。時代の移り変わりを感じます。

空挺団に混じって1機目のC-130からはアメリカ軍の空挺旅団による降下を実施。

C-2×1機、C-1×2機、C-130H×2機、合計5機の輸送機から1回の通過で各20名が降下するという、例年を遥かに超える人数での降下展示。

まさに空を埋め尽くさんと言わんばかりの大人数での降下は鳥肌物でした。

空挺主力部隊が展開を終えたことで、作戦は第二次目標の確保へと移行。

UH-1Jによる狙撃部隊のヘリボーンを敢行。

CH-47チヌークからはバイク部隊を展開。
偵察オートの軽快性を生かして、敵陣の情報を探るべく切り込んでいきます。

これらの動きに対し、反撃を始めた敵車両に対してAH-1部隊による航空支援を実施。

更に攻勢に出るべく、チヌークにてエキストラクションロープによる隊員の降下を実施。

更にUH-1Jがラペリングにより隊員を展開させます。

ここで海より水陸機動団の水陸両用車両AAV-7が上陸。空挺部隊と連携して目標エリアの確保に向かいます。

チヌークによるエキストラクションロープの吊り下げで、偵察部隊を速やかに回収。

UH-1Jは地雷散布装置を装着。敵戦闘車両の動きを制限する為に、応急的な対戦車地雷原を作り上げます。

更に火力支援の為、チヌークにより120mm重迫撃砲を空輸。

これにより海岸堡の確保が完了して作戦は最終段階へと移行。

機動性に優れた機動戦闘車を主力とする即応機動連隊が上陸。

敵装甲車両に対しての攻撃を開始。

即応機動連隊の火力に続き、師団火力戦闘部隊として機甲部隊を投入。

更に対空・対水上目標に対する撃破能力を有する各種の誘導弾部隊が上陸。
航空・海上優勢を確保。

これにより状況終了!

最後は参加した航空機によるフォーメーションフライトで締めくくり。

 

さて去年は行けなかったので2年ぶりの降下訓練始めとなりましたが、今年は今まで見た中でも特にボリュームが圧倒的だったと思います。

またC-2輸送機、機動戦闘車、AAV-7などの新装備の姿も多く見られ、時代の移り変わりを感じました。

第1空挺団・参加部隊、関係者の皆様、楽しい時間をありがとうございました。