新年最初の自衛隊イベント。降下訓練始め!

新年最初の自衛隊イベント。降下訓練始め!

新年最初の自衛隊イベント
降下訓練始めを見に行く

降下訓練始めとは

習志野駐屯地をベースとする、第1空挺団が毎年1月上旬に行う、年明け最初の公開訓練イベントを「降下訓練始め」と言います。

普段、駐屯地内で降下訓練を見学することは出来ませんが、この降下訓練始めでは例年基地が開放され誰でも自由に観覧することが出来ます。

精鋭部隊と名高い第1空挺団の迫力ある演習を間近で見れることもあり、毎年のように1万人以上が来場する人気のイベントです。

ちなみに、2016年までは富士総火演同様
「離島に敵勢力が上陸した想定における、奪還作戦」
という内容の演習が続いていましたが、2017年以降は空挺団の部隊同士による、バトラーを用いた模擬戦闘が行われました。
しかし2019年は、またしても離島奪還演習に戻っています。

米軍の参加有無なども含め、今後どのような展示になるかは不明な部分が多いので、このページの演習内容は参考までにご覧ください。

降下訓練始めの見所

目の前で見れる空挺降下

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C-1輸送機やC-130輸送機を用いての空挺降下は航空祭でも見ることが出来ますが、降下訓練始めでは降下する人数が桁違いに多くなります。

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ヘリからの空挺降下も行います。

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輸送機の場合、最大約20名(新型落下傘による両扉降下の場合)の隊員が降下しますが、これが4回5回と繰り返されますので、空挺降下のシーンを思う存分満喫できます。

ちなみに、空挺の降下誘導は無線で行いますので、レシーバーを持っていけば、
「コスモX番、コースよし、コースよし
よーいよーいよーい、降下・降下・降下!」
という降下誘導の掛け声も聞こえて、臨場感抜群です。

ただ、ここ数年は会場内にアナウンスでも流してくれるので、細かいやり取りまで聞かないのであればレシーバーはいらないかもしれません。

ヘリコプターを思う存分満喫

降下訓練始めには輸送ヘリや戦闘ヘリも多数参加して、実戦さながらの激しい機動を見せてくれます。

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空挺隊員の頭上を掠めるかのような低空飛行。

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時に、こんなサービスショット(?)も

輸送ヘリ・汎用ヘリも負けていません。

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大型輸送ヘリ・CH-47Jが隊員を降下させた後に、急速離脱。
その大きさからは想像も付かない俊敏さです。

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空挺隊員を載せて、作戦地域へ強行着陸。
ヘリの着陸も急加速・急減速でスピーディーに行います。

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災害派遣などで馴染みの深いCH-47輸送ヘリコプター。
前方の窓に地上制圧用ブローニングM2 12.7mm機関銃を装備しています。

大小様々なヘリが激しい機動を披露するのは、ヘリ好きでなくとも一見の価値ありです。

何処に行けば見れるの?

会場は千葉県の「習志野演習場」です。

鉄道の駅からは離れているので、路線バスを使うことになります。
駐車場もあるのですが、地元の方曰く日頃から渋滞の名所だそうで、更にそこへ例年キャパを超える車での来場者が後を絶たず、大渋滞を引き起こしていまして、会場近くに着いたのに渋滞で全然動けない!なんてことの無いように、公共交通の利用を推奨します。

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普段から空挺降下の訓練を行うだけあって、すごく広大な敷地です。

津田沼駅(JR)から行く方法

津田沼駅北口バス停1~3番で、以下の行き先の何れかに乗ります。
高津団地中央、北習志野駅、八千代緑が丘駅、古和釜十字路、船尾車庫
公式の案内は↑の通りですが、開門時間頃までに着ける、朝の時間帯に走っている路線に絞ると

バス停系統名  行き先      運行会社   
神崎線船尾車庫ちばレインボー
津03高津団地
中央
新京成
津04北習志野駅新京成

これらの何れかになります。

ちなみに、どのバスでもバス停で「自衛隊前」があるのですが、ここは駐屯地側の「自衛隊前」なので、ここで降りると少々歩く羽目になります。
演習場は、この一つ先の「北習志野団地」バス停が最寄です。

早ければ10~15分、渋滞してると30分くらい掛かります。

北習志野駅から行く方法

北習志野駅 バス停1番から「津田沼駅・習志野車庫行き」の何れかです。

所要時間は約20分です。

混雑は?到着時間の目安

人気の行事だけあって、例年それなりに混雑します。
ただ、空挺降下そのものは高度300m以上を飛行します。
例年アナウンスでもお決まりの文句で「東京タワーと同じくらいの高さです」。
どれだけ人が多くても、東京タワーの近くなら、その先端は見えますよね?
なので、とりあえず空挺降下を見たいというのであれば、演習開始時間の少し前に行っても十分見れるでしょう。

ただ、地上の動きを見たい、地上付近でのヘリの動きをしっかり見たいというのであれば、少し話が変わってきまして。
やはりそこそこ良い場所取りが必要になります。

地上を交えた画を撮るなら前列確保しないと厳しい
地上を交えた画を撮るなら前列確保しないと厳しい
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特に戦車や装甲車をしっかり見たいなら、最前列でないと厳しい(参加しない場合もあり)

筆者は2016年の見学では、開門1時間前(07:30)に到着で、少し場所は妥協したものの最前列を確保出来ました。2017年も、ほぼ同様です。
但し例年混雑が増していることや、気候で混雑が変動することもあります。

見学の注意

まず、何より「非常に寒い」です。とにかく寒いです。

何せ1月上旬、しかも周りに遮るものの何も無い、広大な演習場です。
北風でも吹こうものなら、容赦無用に体温を奪っていきます。

開門は8時半頃ですが、演習開始は11時頃。2時間以上待ちます。

一桁の気温で午前中を乗り越える前提の装備を必ず着用してください。

待ち時間にヘリが飛来する事も。時間は意外と潰せる。
待ち時間にヘリが飛来する事も。時間は意外と潰せる。

加えて、見学場所は演習場の片隅の小高い丘のような場所です。
足元が決して良いとは言えないので、その点も注意が必要になります。

あと帰りは大渋滞で、バスも全然来ません。
バスが来ても満員で乗りきれないから何本も待つ、なんてこともザラです。
お帰りは時間に余裕を持った計画を。

2017年降下訓練始めのレポートはこちら

2019年降下訓練始めのレポートはこちら