自衛隊機の数字の意味
(航空自衛隊編)

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自衛隊の航空機には必ず個別の番号が付いています。

これは機体番号、通称シリアルナンバーと呼ばれ、その機体についての情報が記載された番号で、民間航空機でいうところの「レジ番号」に当たります。
(民間機の主翼に書いてあるJA○○○○ってやつですね)

実際のフライトでは部隊別コールサインを使用するので、この番号を使うのはフライトプランなど主に書類上での話になるのですが、数字にどんな意味があるかを覚えておくと何かと面白いと思います。

今回は一番数字の多い、航空自衛隊の機体に絞って解説していきます。

機体番号のルール

まずXX-XXXXと数字2つにハイフン、更に数字4つという書き方は全ての航空自衛隊機で共通です。

しかしこの数字、正確には

A B – C XXX

最初の一文字と次の一文字、更にハイフンの後の一文字、残り三文字というふうに、実は別々の意味を持っています。
一つずつ解説していきましょう。

最初の数字は「導入年度」

一番最初にある数字(Aの部分)は「導入年度」を意味します。
正確には「領収」と言うはずですが、製造元から発注者である防衛省に引き渡された西暦の年度、その下一桁がここに付きます。

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さっきの画像で言うと「9」の部分ですね。
自衛隊向けのF-4EJが導入されたのは1971~1981年ですので、この機体は1979年に自衛隊へ引き渡された機体だということが分かります。

ちなみに、戦闘機に限ってですが導入年度を記述すると

  • F-4EJ   ⇒ 1971~1981年
  • F-15J/DJ ⇒ 1980~1998年
  • F-2           ⇒    2000~2011年(量産機)

F-15は調達期間が長かったので、単純にここの数字だけでは、製造年を割り出すことが出来ません。

2つめの数字・登録順位

簡単に言うと、その機種毎に割り振られた番号です。

登録順位機種①  機種②  機種③  
1T-400
2F-15J/DJYS-11U-125A
3F-2
4E-2CE-767
5C-130HU-4
6T-4
7CH-47JF-4EJRF-4E
8UH-60JC-1
9U-125
0B-747

現役の機体のみに限って、並べてみました。

何故、このような番号になっているのか、筆者の知っている情報では、いまいちよく分かりません…

なので「機種によって番号が一つ割り振られている」くらいに思ってください。

3つめの数字・機種(任務)区分

その機体の任務・用途によって付けられる番号です。

  • 1⇒輸送機(輸送機から電子戦機に改造されたYSなども含む)
  • 3⇒固定翼機(他に属さないもの。多用途機など)
  • 4⇒回転翼機
  • 5⇒練習機
  • 6⇒偵察機
  • 8⇒戦闘機

2番・7番・9番は2016年現在、欠番です。

最後の3桁・製造番号

個々の機体で違う番号が必ず付いているのが、この部分です。
その機体が何番目に納入された機体なのかを現すもので

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このように、機体の先端部分に描かれているのも、この番号です。

戦闘機別に製造番号を並べてみると

  • F-4EJ ⇒ 301号機~440号機
  • RF-4E ⇒ 901号機~914号機
  • F-15J ⇒ 801号機~965号機
  • F-15DJ ⇒ 051号機~098号機
  • F-2A ⇒ 501号機~564号機(試作機2機含む)
  • F-2B ⇒ 101号機~134号機(試作機2機含む)

それぞれの番号で最後のものが、一番経過年数としては新しい機体ということになります。

上の画像のファントムは「全140号機の内、66号機」、ということですね。

やはり、この数字が、その機体を最もよく現す数字ですね。
今まで見てた番号が、基地の片隅で解体の時を待っていたりするのを見るのは、なかなか寂しいものがあります。

数字の読み方を覚えると、より飛行機への愛着や親近感がわくと思います。

是非、お気に入りの機体があったら、いつ頃から飛んでいる機体なのかなど調べてみては如何でしょうか?

海上自衛隊や陸上自衛隊の機体番号は、また違った規則になっています。

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