先日、ニュースで海上自衛隊・潜水艦に搭載するリチウムイオンバッテリーの製造工場が平成29年3月より稼動開始との報道がありました。

採用事例が拡がるリチウムイオン電池。海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦にも採用

(平成29年3月1日時点記事)

このバッテリーは「そうりゅう型」の11番艦・計画番号「27SS」(平成27年度予算計画艦)から搭載が始まる予定になっています。

従来の潜水艦では、作動安定性を何より重視したため、昔ながらの「鉛バッテリー」が使われ続けてきました。
鉛蓄電池は大きく重量もありますが「安定性」という点については間違いなく高いです。

しかし潜水艦で使用するのに十分な性能が確保出来たのか、次期潜水艦への切替を待たずして、そうりゅう型にリチウムイオンの搭載が開始されるようです。

将来的に、そうりゅう型の1~10番をリチウムイオン仕様に改修することを見据えてのデータ取りという側面も勿論あるとは思いますが。

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だいぶ価格が下がってきたとはいえ、やはり高価なリチウムイオンバッテリー。

潜水艦1隻を動かすのに必要な容量を確保するには、果たしてどれだけの価格になるのか。

平成27年度随意契約公開情報に潜水艦用主蓄電池(27SS用)として、その契約価格が公開されていました。

税抜き価格

8,438,000,000円

さらに初度費(導入に伴う経費)として

1,014,000,000円

合計

9,452,000,000円

と、言うわけで潜水艦用リチウムイオンバッテリー、本体価格で約84.4億円。
経費込みだと約94.5億円という凄まじい金額になりました・・・

ちなみに以前調べたところ、潜水艦用の鉛蓄電池は本体価格で約14億円だったので、およそ6倍の金額に跳ね上がっていることになります。

(詳細は、こちらの記事参照)

しかし日本の領海を護る重要な戦力である潜水艦。
その能力向上の為には、必要な出費なのかもしれません。

願わくは、量産体制の確立などで価格が下がってくれることが望ましくはありますが。