自衛隊機の色

自衛隊で運用されている、多種多様な航空機には、様々な色があります。

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チヌークは陸上迷彩

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F-2では洋上迷彩。

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同じ戦闘機でも、イーグルはグレーだったり。

これらの色、実際のところ「何色なの?」という疑問があると思います。

今回は自衛隊機の色について分かる範囲でまとめてみました。

制空塗装

F-15J/DJとファントムには「制空塗装」と言われる塗装が使用されています。

F-15の塗装は「コンパスゴーストグレイ」と言われ、米軍でも以前に使われていた塗装です。

機体外側を明るめのグレー、中央部を濃いグレーで濃淡を付けた塗装になっています。

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青空だと、少し目立ちますが、この塗装が真価を発揮するのは雲が混じった空です。

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カメラで機体にピントを合わせているから、機体をはっきり見分けられますが、これが相手が何処にいるのか分からない状態だと、かなり戸惑うことでしょう。

同じく制空戦闘機として現役のファントムも同様にグレー塗装です。

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ちなみに、塗りたてホヤホヤ(?)の真新しい塗装状態だと、こんな色をしています(小牧のIRANから帰ってきたばかりの状態です)

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自衛隊の塗装は米軍準拠になっており、以前は米軍のイーグルも同様の塗装でしたが、現在はMODイーグルスキームと言われる少し濃い目の塗装になっています。

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なおグレーになる以前は「青空に溶け込むような薄いブルー」を制空迷彩塗装にしていた時期がありました。
現在では戦闘機に使われることは無いですが自衛隊ではU-125Aが、これに近い塗装です。

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青空に溶け込んでしまうと、かなり見つけにくいですが、逆に曇り空だと白に青が浮いてしまうのが難点です。

洋上迷彩

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F-2、UH-60J(空自)、一部のU-125Aでは洋上迷彩色を採用しています。

洋上迷彩が溶け込む対象は「海」です。

F-2は低空進入で敵艦のレーダーを掻い潜って対艦攻撃を行いますが、当然敵艦隊も早期警戒機を上げて、上から見下ろす形で対空警戒を行います。

またU-125AやUH-60Jは捜索救難機として、時に洋上を低空で飛行することが求められますが、やはりこの際も敵から見つかるとしたら「上から」です。

つまり海に溶け込むような塗装の方が上から見られたときに目立ちにくいのです。

本当は海に溶け込む写真があればよかったのですが、流石に撮ったことがありません(苦笑

余談ながら洋上迷彩機は光の加減で、空とも混じってしまうので、AFが迷ってしまい、撮影で泣くこともしばしば。

なお、航空自衛隊機は正確な色の名前は公表されていないので、洋上迷彩色が何色なのか正確には分からないのですが、「○○オーシャンブルー」などと表記されている事が多いです。

逆に海上自衛隊機は海で活躍する機体ですが、塗装はグレー系になっています。

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これは単純に、見られる対象が水上にいる船なので、海よりも空に溶け込んだほうが都合がいいからですね。

ちなみに海上自衛隊は使用している塗装について、全て「通達」として一般人でも閲覧可能になっていまして、それによると

P-3C哨戒機・・・ライトグレイ(ツヤ有)
P-1哨戒機・・・グレイ(ツヤ有)

P-1はグレイというより、薄いブルーにも見えますが、色の世界というのは不思議なものです・・・

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陸上迷彩の目的は、これはもうシンプルに風景に溶け込むことです。

戦闘行動ではヘリコプターは極力低く飛んで、敵レーダーや目視での発見を回避しますので、地面や周りの野山と同化する塗装が、最も発見率が低くなるのです。

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演習場の片隅に止まっていると、想像以上に景色の中に溶け込む色です。

ちなみに航空自衛隊でも陸上迷彩を一部採用しています。

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501飛行隊のレコンファントム部隊です。

偵察飛行隊は敵部隊の情報を収集するのが目的なので、当然低空で進入するシチュエーションも考えられます。
レコンファントムの色は、そのようなシチュエーションで上空の敵警戒機からの発見を防ぐ意図があります。

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後ろが草木だと、かなり溶け込みます。

他にも救難機塗装やら練習機塗装、試験機塗装など色々あるのですが、今回は基本の3種類にしておきたいと思います。

痛飛行機弐