自衛隊の迷彩服と言えば陸自迷彩や航空自衛隊のデジタル迷彩が有名ですが、海上自衛隊にも迷彩服があるのはご存知でしょうか。

ブルーを基調とした、独特の迷彩服。
正確には陸上戦闘服2型という名前が付いています。

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2012年ごろから配備が開始されたもので、この数年で各地のイベントなどで見る機会が増えてきました。

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主に陸警隊、つまり基地・港湾の警備を担当する部隊に支給されているようです。

実のところ、この迷彩服。
本来の「迷彩服」としての擬装・カモフラージュ効果はほとんどありません。

基地を警備する陸警隊の任務であれば、野戦用の迷彩服などのほうが、本来の効果は得られるでしょう。
(実際、陸自の迷彩服と同じものも支給されています)

では、この海上自衛隊の青迷彩服、何のために存在するかというと、迷彩服とは真逆で「存在をアピールする」ためのものなのです。

契機は東日本大震災とも

海上自衛隊で一般に使用される作業服は、青一色の上下服です。

しかし、このブログを見てくれている方や筆者も含め、自衛隊やミリタリー好きな方なら、その服装で海上自衛隊だと分かりますが、普段見学などに行かない人にとっては、そもそも「見覚えが無い」という方が多いのです。

東日本大震災の際には海上自衛隊も陸地で救援作業に参加しましたが「自衛官だと分かってもらえなかった」ということが、多々あったそうです。

確かに遠目から見れば「青いツナギ」ですので、役所や自治体の職員と、見分けはほとんど付かないでしょう。

一般に迷彩服は「軍隊」「軍属」の象徴で、迷彩を着ている=自衛隊だ!というイメージが非常に強いです。

つまり見た目で「自衛隊」をアピールするには、やはり「迷彩模様」が最も適しているのです。

縁の深い米海軍が青迷彩を採用していた、というのも理由の一つですが、やはり海上自衛隊でも「自衛隊」を国民にアピール出来るものが必要、というのが、この迷彩服の採用に繋がったようです。

八戸航空基地HPより引用

八戸航空基地HPより引用

実際、熊本地震の災害派遣の際は、実際に現地へ赴く隊員が青迷彩を着用していた姿が確認できます。

やっぱり見た目で「自衛隊」というのが凄く分かりやすいですよね。

 

ただ、米海軍では「この青迷彩服、使い勝手悪すぎる!」と現場から不満が続出したとかで、近いうちに廃止が検討されているとのこと。

最も、自衛隊ではあくまで「陸上」用の服であって、艦艇勤務は従来の作業服が使われています。
今後、海上自衛隊ではどうなるのかは不明ですが、個人的には残して欲しいと思っております。