おおよそ1年くらい前に陸上自衛隊がボーイングのB767旅客機を「胴体だけ」購入するという話が流れて来ました。

その後、購入した価格(税抜・約3.6億円)などを調べるところまでは追いかけていたものの、しばらく記憶の片隅から消えていたのですが

公告F001号・大型航空機機体訓練装置

として、陸上自衛隊の調達情報に現れているのを見つけました。

ハイジャック訓練用施設か

この訓練装置の仕様書において「官給品を母体としたもの」とあるので、十中八九、いや間違いなく以前陸自が購入したB767の胴体が使われるものかと思います。

入札公告にイラスト付きの仕様書が付いていたので、その完成図はかなり詳細に読み取る事ができます。

これを見る限り、B767型旅客機の胴体部分を支柱で支えて、駐機中と同じ状態を再現する施設になるようです。

なお仕様書の文中に「機体中央部の非常口はBOEING767-200型機と同様の位置とする」と書かれていること、また座席は37列を基準とするとも書かれていることから、購入されたB767は-200型と思われます。
(-300型機なら40列以上はあるはず)

この訓練装置内には座席だけでなく、トイレ・ギャレーなどを実機と全く同じ状態に備えることが仕様書で要求されています。

客席だけでなく操縦席の前端までの再現が求められており、更にカーゴスペース(梯子の装着が可能な強度を有するもの)も施工されるようです。

習志野の演習場は降下訓練始めで公開されている部分すら「一部」なので、この新しく作られる実機を用いた訓練施設を一般人が見れる可能性は低そうです。

しかし、ここまで「実機」、しかも民間旅客機仕様に近い状態が求められるとするならば、最早その使用目的は

「ハイジャック対処訓練」

に限られてくると思います。

習志野という場所が場所だけに、やはり「特殊作戦群」用の訓練施設になるのではないでしょうか。

施設の完成は平成31年2月を予定しているとのことですが、今後も何かしらの新しい情報があれば追っていきたいと思います。

※参考資料
陸上自衛隊補給統制本部 公告第F001号
(本文中の画像引用)