自衛隊の車両・航空機は基本的に「払い下げ」というものがなく、あくまでも解体前提のスクラップとして売りに出されるのですが、極一部例外があります。

それは「民間仕様と全く同じもの」を使っている場合。

例えばマイクロバスとか幹部送迎用の自動車とかですね。
これらは中古車として官公庁オークションのような形で払い下げが行われます。

しかし、流石に航空機は払い下げなんて無いだろうと思っていたら・・・

なんじゃ、これは・・・

今回売られるヘリコプター

まさか自衛隊から航空機の払い下げ入札の告知が出るとは夢にも思わず。

と、いうのも自衛隊機は防衛大臣の管理下で整備・点検を行うので、基本的に飛行機の車検にあたる耐空証明を取っていないのです。
(自動車のレース専用マシンと同じイメージです。公道用の車検は取らないけど、レースのオフィシャルによる車検は必要)

また民間機ベースの機体も何かしらの改造を施しているため、ゲートガードや整備実習などの機材になるもの以外は、ほとんど処分されます。

今回、払い下げが行われるのはAS-332L

東京消防庁や海上保安庁などでも導入された大型輸送ヘリコプターの代表的な機種です。

陸上自衛隊では1986年、東京サミットにおける要人輸送任務を起源とする「特別輸送飛行隊(現:特別輸送ヘリコプター隊)」のVIP専用機として導入されました。

画像は後継機のEC-225

2006年に上記画像の後継機・EC-225へ更新されて、先代のAS-332は退役。
その後、てっきり処分されたのかと思っていたのですが・・・

まさか、まだ保管されていた上に、払い下げ品として出てくるとは。

なお売りに出されるのは全部で3機。

新品だと約1500万ドルのユニットコストと聞きますが、約5000時間飛行した中古機のお値段は如何ほどなものなのか・・・

参考URL
http://www.mod.go.jp/gsdf/dc/cfin/PDF/koukoku/t026A-29.10.30.pdf