軍用ヘリのスタンダードとも言えるUH-1。
ヒューイ・イロコイなどの名称で呼ばれる機体は、モデルチェンジを繰り返しながら未だに西側各国の重要な装備の1つとなっています。

今回は日本で見れるUH-1系列の機体を集めてみました。

なお民間型のベル200番台シリーズは話が複雑になるので省きます。

陸上自衛隊 UH-1J

UH-1B、UH-1Hと続く陸上自衛隊の主力ヘリコプターです。

現在、UH-1B、UH-1Hは既に全て退役して地上訓練用機材や展示に回されており、陸自で使用されているUH-1は全てJ型になります。

メインとなる兵員輸送の他、地雷散布装置や機銃を装着しての作戦行動、また災害派遣・空中消火など幅広く活躍する、自衛隊で最も馴染みのあるヘリの1つだと思います。

偵察用バイクを機内より展開

空中消火機材を用いた消火活動(展示)

ドアガンを装備した状態

87式地雷散布装置装着型(対戦車地雷搭載)

対赤外線ミサイル防御装置・IRジャマー装着状態

2021年度より順次、後継機に交代予定ですが、更新計画が2021年より20年となっているので、当面はJ型が主力になりそうです。

アメリカ空軍 UH-1N

東京都・横田基地を中心に活動している、アメリカ空軍保有のUH-1N・イロコイ(ツインヒューイとも)

自衛隊のUH-1Jが単発エンジンに対し、双発エンジンとしたことで冗長性と安全性が向上した機体です。

 

操縦席周りはJ型とさほど変わらないようです。

アメリカ海兵隊 UH-1Yヴェノム

日本に配備されているUH-1系列の機体としては最も新しいヘリです。

メインローターブレードが4枚になるなど、従来のUH-1とは外見も大きく変化しています。

建前上「UH-1」という扱いにはなっていますが・・・中身はJ型やN型とは全く別物です。

特にエンジン

UH-1NイロコイのエンジンはP&W T-400、双発のパワーパックとして2000馬力なのに対して、UH-1Yヴェノムのエンジンはアパッチやブラックホークにも搭載されるGEのT-700。
単発で1600馬力超える高出力エンジンを双発で備えるという、魔改造にもほどがある出力向上っぷり。

最早、これまでのUH-1系列機とは完全に別の機体ですね。

 

なお米陸軍はUH-1の後継機としてUH-60を運用、自衛隊も陸自以外でのUH-1導入はありません。
なので陸自・米空軍・米海兵隊、この3組織だけが日本におけるUH-1運用組織となります。

ちなみに向こう数年においてはUH-1Jの後継機(UH-X)が導入されるくらいで、日本で見られる機体に大きな変化はなさそうです。