戦闘機に限らず飛行機に定期的なメンテナンスは欠かせません。

フライト毎に行う整備や、一定時間に達したときの軽い整備は基地の整備員により行われていますが、ある程度の規模になると製造したメーカーでないと対応が不可能になります。

そこで定期的に機体を工場まで送って大掛かりな整備を行っており、これを通称

IRAN=Inspection and Repair As Necessary

と呼びます(防衛省の資料では「機体定期修理」となっています)

ちなみに国内の戦闘機は全て三菱重工が生産・ライセンス生産しているので、基本的にIRANも三菱重工が担当します。

このIRAN整備、果たしてどれくらいの金額が掛かっているのか、契約資料より調べてみました。

(表示価格は税抜きです)

F-15J/DJのIRAN

F-15JとDJが合わせて計上されているので、それぞれのタイプで金額が違うのかどうかまでは特定できませんでしたが、F-15J/DJのIRANに掛かる費用は

約166,940,000円

9桁なので・・・約1.65億円ですね・・・

流石ハンドレッドミリオンダラー=1億ドルの戦闘機と呼ばれたF-15J/DJ。

定期整備に関わる費用も桁違いです。

F-2A/BのIRAN

F-2A/Bの契約には、いわゆる先進化改修を含むものもあったので、純粋に定期整備の項目だけで計上されている箇所より拾ってきました。

約224,790,000円

2億円を超えました・・・

イーグルよりもやたらと高額ですが、イーグルのIRANが1年間で32機の契約に対し、F-2は向上改修を除くと7機だけのようなので、1機あたりの単価が高いのかもしれません。
(津波被害を受けた機体の修復は1機100億円を超えるので全くの別案件)

F-4EJ改/RF-4EJのIRAN

最後にファントムです。

ファントムのIRANに掛かる費用は

約257,107,143円

最後で1番高額な2.5億円となりました・・・

ファントムもイーグルの32機に比べて14機と契約件数が少ないことや、機体そのものの傷みが激しくそれだけ手間が掛かるということなのかもしれません。

 

しかし定期整備だけで億単位のお金が飛んでいく戦闘機。
やはり、これを維持するというのは本当に大変なことなのだと思います・・・