昨年の夏ごろ、「ブルーインパルスのカラースモークが復活に向けて動き出している」というニュースが流れて、往年のファンの注目を集めました。

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ブルーインパルスのカラースモークは運用機がT-4に変わってからもしばらく使われていたのですが、1998年を最後に、現在の単色スモークへ切り替わっています。

理由は色々とあったようですが「手間と費用が掛かる」というのが大きいと聞きます。

ブルーインパルスのスモークは、右エンジン排気ノズルに小さな油噴出ノズルを取り付けて、噴射。
排気温度で気化した油が、今度は大気中で再度凝固することで発生します。
(コンサートなどで焚くスモークも、実は同じ理屈なのです)

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ちなみにこのスモーク、ランウェイエンドなどで見学していると、ローアングルキューバンなどローパス系の課目を行ったときに、もれなく「浴びる」ことが出来るのですが、2ストエンジンのカストロールオイルのような独特の甘い香りがします。試してみたいかたは是非(苦笑

これに専用の染料を混ぜる事で着色が可能になるのですが、まず染料を追加で購入しなければいけないというのが一点。
さらに均一なカラースモークを出すには、なるべく同じ混合の比率でなければならないので、なるべくフライト直前に混ぜた油をタンクに入れなければならないのです。

公告にて研究継続を確認

その後、音沙汰が無いので、どうなっていたのだろうかと思っていたのですが、防衛装備庁の調達情報にて以下のものが載っていました。

公告 航-1号
国内製着色発煙油の機体適合性及び取扱い上の安全性に関する調査及び検討

納入場所は航空開発実験集団司令部なので、府中基地になるかと思います。

昨年度の新聞報道では、海外のアクロチームが使用しているスモーク染料を取り寄せて実験を行うと書いてありましたが、今年度は公告の題名通り国内の製品を使用して、各種のテストを行うようです。

まだ正式に採用されるか否かは、今後の調査・実験結果を踏まえて、さらに必要であれば追加の実験なども行い、最終的には松島での実機テストなども行った上で決まっていくので、今年中に決まる話ではないとは思いますが、少なくともカラースモーク復活に向けて、話が継続していることは今回の公告から確認できたかと思います。

筆者も白スモークしか生で見たことが無い世代なので、是非とも色鮮やかなスモークを引いて空を飛び回るブルーインパルスの姿を見てみたいものです。