春になると、各地の陸上自衛隊駐屯地で、駐屯地祭(創立記念行事)が数多く行われます。

航空祭と比べても数が多く、非常に多種多様で趣のあるイベントが各地で開催されますが、筆者が関東・首都圏で個人的にオススメしたい駐屯地の1つが

滝ヶ原駐屯地

どんなイベントなのか、画像も交えて紹介していきます。

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滝ヶ原駐屯地、ここがオススメ

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滝ヶ原駐屯地マスコット・たきすけ

①見れる装備の種類が豊富!

滝ヶ原駐屯地に所属する部隊は

  • 富士教導団
    普通科教導連隊
    教育支援施設隊
    教育隊
  • 部隊訓練評価隊
    評価支援隊
  • 教育支援飛行隊
    富士飛行班

が主要部隊です。

富士教導団は、例年、富士総合火力演習を担当する部隊としても有名ですね。

滝ヶ原駐屯地は、富士教導団が所属しているため、本州では武器学校の教育用車両を除けば、ここでしか見られない装備を幾つも保有しています。

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特にレアなのが、この89式装甲戦闘車、通称「89FV」

北部方面隊では部隊配備されていますが、本州で89FVを見れるのは、ここだけです。

②日本でここだけ 仮想敵役迷彩

正式名称・評価支援隊用迷彩服。

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演習・模擬戦で敵役を務める評価支援隊には、一般の迷彩服とは異なる迷彩服が用いられています。
これを着用した自衛官を見れるのも、実はここだけなのです。

また車両も特殊な3色迷彩が用いられています。

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とにかく「ここでしか見れない」の要素が満載の、お得感溢れる駐屯地祭なのです。

では実際のイベントの様子を見てみましょう。

観閲行進

普通科教導連隊

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まずは連隊旗を掲げて、本部付の82式指揮通信車。

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偵察用オートバイと軽装甲機動車

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そして、本州では滅多に見れない89式装甲戦闘車が見放題!
これだけでも結構、価値があります。

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こちらはお馴染み高機動車。

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96式装輪装甲車、こちらも各地でお馴染みの装備ですね。

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こちらは、またレア車両。

1/2トン トラック+60式106mm無反動砲。
普通科教導連隊 対戦車中隊の装備ですが、車両搭載型の無反動砲は全国的にも見れる機会は少なくなっているのではないでしょうか。

教育支援施設隊

続けて陸上自衛隊富士学校の、各種演習・教育などを裏方で支える教育支援施設隊です。

ちなみに総火演の会場を整備しているのも、この方達。
この部隊無しには、年に一度の大イベント・総火演も成り立たないのです。

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81式自走架柱橋。
上部に乗っている渡り板を「橋」として展開する事で、部隊の渡河を可能にする装備です。
震災などで橋を失った場合などにも活躍します。

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92式地雷原処理車。
毎年、総火演で「爆薬を搭載したロケットで、地雷原を爆破処理します」で豪快に発射される装備がこれです。
ちなみに総火演で実際に地雷原処理の際に発射しているのも、この部隊です。

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91式戦車橋。
名前の通り、戦車が通過するための橋を架ける装備です。

富士飛行班

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富士学校の各種教育・演習などをサポートする飛行部隊です。

評価支援隊

先ほども書いたとおり、演習・模擬戦の「敵役」を務める部隊です。

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見慣れた車両も塗装が違うだけで少し違うイメージに見えますよね。

観閲行進は以上ですが、1つの駐屯地で多種多様な装備が見れるというのがお分かり頂けたかと思います。

さて、ここからは演習展示です。

演習展示

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2016年度では観覧席から見て左側に敵勢力がいるとの想定で、右奥の運動場入口から順次部隊が進入して攻撃を加えるという想定で演習が披露されました。

状況開始!

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敵陣近くへ、ヘリボーンによる偵察班の侵入。

続けて司令部は陸上からの偵察を部隊へ命令。
偵察用オートバイ部隊が、機動力を活かして接近します。

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敵の勢力を、より正確に把握するため、偵察警戒車が25mm機関砲による威力偵察を続けて実施。

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結果、敵は装甲車を有する部隊であると判明。偵察部隊は後方へ撤収します。

敵が装甲車両を有していることから、後方陣地に支援射撃を目的とした特科部隊が展開を開始。
FH70が自走で進入して、直ちに射撃準備を整えます。

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更に中距離多目的誘導弾も、敵装甲車両に対して攻撃を行います。

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ここで自軍機甲戦力が続々と到着。

74式戦車と、追随する89式FVが敵陣目掛けて進行します。

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しかし、ここで急ブレーキ!

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敵陣手前に地雷原が存在することが判明。
このままでは機甲部隊は前進不可能と判断されました。
そこで施設科に対し、地雷原の除去が命じられます。

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迅速な地雷原処理を目的として、地雷原処理車が投入。
地雷処理車の安全を確保するため、FH70が支援砲撃を実施。

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砲撃により敵勢力の攻撃が止んだ隙に、地雷原は無事に除去。
前方展開部隊により、突破ルートの標示が行われます。

しかし、ここで敵の射撃により負傷者発生!

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負傷者を救助するため、ただちに後送用の車両が展開

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更に援護射撃により、救助作業の安全を確保します。

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負傷者は無事に収容されました。

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AH-1Sコブラの航空支援も加わり、74式戦車と89式FVが処理された地雷原を突破して、敵陣に対する制圧へと移行。

無事に敵勢力を無力化して、状況終了!

陸上自衛隊の中でも、屈指の錬度を誇ると言われる富士教導団・普通科教導連隊の演習だけあって、中々の迫力があります。
運動場なのでコンパクトな動きにはなってしまいますが、その分、戦車の地響きや空砲の迫力などは間近で味わえるので、十分に堪能出来ます。

その他 イベント

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2016年には、災害派遣展示として、土砂災害に巻き込まれた車両からの要救助者収容作業の展示なども行われていました。

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車両の体験試乗も実施されます。
74式戦車の試乗は先着順で早めに無くなってしまいますが、96式装輪装甲車はかなり余裕があるので、高確率で試乗が可能かと思います。

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近隣のアメリカ海兵隊・キャンプフジから海兵隊装備も展示に参加しています。

 

長々と書いてしまいましたが、関東近郊の駐屯地祭では、屈指の濃度だと思います。

アクセス

アクセスは御殿場線・御殿場駅から路線バスが出ています。
都内からだと、小田急線の特急「あさぎり」の1号に乗ると、8時半くらいに御殿場駅に到着出来て、バスの時間を含めても、ちょうど開門の時間くらいに間に合います。

余程、撮影ポイントにこだわらない限りは、オススメの移動法です。

 

標高が少し高いので、ちょうど桜の時期が重なり、富士山の麓で桜を見ながらレアな自衛隊装備を満喫できる、滝ヶ原駐屯地。

筆者イチオシのイベントです。

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