自衛隊で使われている各種車両。

一般道での人員輸送に特化した、業務用車両などの一部を除いて、自衛隊法第114条の規定により、道路運送車両法の適用を受けません。
つまり、自衛隊車両には一般的な車両と同じ「車検」は無いのです。
(あくまでも「一般的」な車検が無いだけで、自衛隊内部で安全に公道を走れるだけの整備・検査は義務とされます)

普通の車だと10年・10万キロが目安の一つと言われますが、では車検の無い自衛隊の車両は、どれくらい使うものなのか。

元陸の知り合いからは「かなりオンボロも混じっててな…」などという話も聞いたことがありましたが、何か基準はあるだろうと探してみたら、ありました。

装輪車両の修理費限度基準について(通達)

経過年数○年経った車両なら、車両調達価格を基準として○%の修理費まで使っていいですよという基準表です。

当然、年数の経過ごとに修理許容額が減っていくのですが、どの車両も一定の年数に達すると数字が「5%」で固定されます。

例えば、高機動車は調達価格が700万円前後。
基準価格は0.88を掛けよと書いてあるので、これを加味して5%は約30万円。

元の車両自体、価格が高いので、30万円というと主要部品がASSY・ユニット交換になったら恐らく予算超過するでしょう。
なので、この5%で固定されるようになる年数が「大きな故障があったら修理せずに寿命扱い」という目安になると思います。

しかし、あくまでもこの表、非装甲車両を対象としているようで、装甲車などは載っていませんでした。
こちらは補給管理規定などに順ずるようです。

では主要な車種ごとに見て行きましょう。

偵察用オートバイ

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通称・・・「カワサキ」
(カワサキKLXベースだから)

寿命目安・・・8年

高機動車(重迫牽引車も含む)

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通称・・・「高機」
(疾風?知らない名前ですね…)
寿命目安・・・14年

1/2トン トラック (73式小型トラック)

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通称・・・「パジェロ」
(ってかベースがパジェロ)
寿命目安・・・11年

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しかし、90年代に生産中止したはずの旧型タイプ「通称:ジープ」が未だに健在だったりするので、実際は11年を遥かに超える年数使っている可能性が…
(60式無反動砲積み込めるのが、これしかないという理由もあるのですが)

1 1/2トン トラック

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通称・・・「中トラ」
寿命目安・・・14年

災害派遣の札が付いてますが、駐屯地祭の展示です

3 1/2トン トラック(73式大型トラック)

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通称・・・「3トン半」「大トラ」
寿命目安・・・14年

74式特大型トラック

写真は74式特大ベースの81式自走架柱橋

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通称・・・「特大」
寿命目安・・・18年
(流石に大型車は長めですね)

中型セミトレーラー

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通称・・・「中トレーラー」
寿命目安・・・18年

あくまでも、修理するかどうかの基準年数であり、寿命では無い点にご注意下さい。