護衛艦見学「ゆうぎり」編

以前、見に行った護衛艦「ゆうぎり」の見学記録です。

この日は、晴海埠頭でイベントが行われていまして、軍港以外での護衛艦見学の機会とあってなかなかの盛況ぶりでした。

yugiri

護衛艦DD-153「ゆうぎり」

あさぎり型護衛艦3番艦・1989年就役。
2017年現在、第11護衛隊所属。母港は横須賀。

基準排水量3500t。

ちなみに・・・

ゆうぎり型といえば、切っても切り離せない話があるので、いっそ先に書いてしまいます。

それは、これ。

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どの護衛艦でも見かけるCIWS高性能20mm機関砲ですが、じつは「ゆうぎり」のCIWSは、恐らく海上自衛隊の護衛艦で唯一、航空機を撃墜したことがある非常に曰くつきのCIWSなのです・・・

1996年のRIMPAC演習に参加した際、米軍の標的曳航機であるA-6にCIWSの弾が命中してしまいパイロットは無事に脱出したものの、機体を撃墜するという事故を起こしています。

CIWSというシステムに起因する事故とも言われていますが、何にせよ波乱万丈なエピソードを持った護衛艦なのです。

さて、気を取り直して護衛艦の紹介に。

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艦に乗せて頂くと、最初に迎えてくれるのは62口径76mm単装速射砲。
オート・メララ76mmです。

たかなみ型は127mm採用だったり、あきづき型はMk.45だったりと、オート・メララ76mmは「むらさめ型」以降は護衛艦への採用が見送られているので、意外と見れる艦は少なかったりします。

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続けて、この箱のような装備。

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別角度から。

この装備は74式アスロックランチャー(8連装)。
対潜ミサイルのアスロックは「むらさめ型」よりVLS運用になりましたが、あさぎり型の時代はVLS採用前だったので、アスロックもこのような専用のランチャーで運用していたのです。
現役護衛艦の大半はVLS運用の艦になってきているので、アスロックランチャーが付いている艦は意外と貴重です。

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艦前方を離れて、真ん中まで来ると艦の左右に付いているハープーン。

これは最近の艦でも変わらない装備ですね。

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68式3連装魚雷発射管。短魚雷を撃つための発射管です。

現地で担当のお兄さんに聞いたところ、圧縮空気で魚雷を「ポン!」と押し出す超シンプルな装備とのこと。
(しかし、これが最も確実で信頼性の高い方法だそうです)

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各所に目をやると、綺麗に塗装は塗られていますが、やはり所々四半世紀の歴史を感じます。

艦の後ろに来ますと、これまた最近の艦では見慣れない装備。

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シースパロー8連装ランチャー。

これも、むらさめ型からVLSに移行してしまったため、シースパロー専用の回転式ランチャーを装備しているのは、あさぎり型が最後です。

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一発だけ中身が見れるようになってましたが、あいにくブルーなので模擬弾です。
(そりゃそうだ)

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臨海地区のビル群をバックに、ゆうぎりの護衛艦旗。

さて、艦尾から急な階段を登ってヘリ甲板に移動します。

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SH-60Jの8260号機が展示されていました。
「いずも」で展示されていた機体とは違い、こちらは現役の哨戒ヘリです。

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揺れる艦に対して、ヘリを安全に運用する為の着艦拘束装置のコントロールパネルと表示部です。

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無事故記録のホワイトボード。
着艦回数3258回を一度の事故も無くこなしているのも、艦乗員・パイロット・整備員、様々な人の努力あってのことなんでしょう。
是非とも、引退まで無事故を貫いてほしいものです。

「ゆうぎり」に限らず、「あさぎり型」はちょうどVLSの搭載が始まる時代の変わり目に作られた艦なので、今では見られなくなった装備が豊富に搭載されています。

近くで展示の機会があったら、是非とも覗いてみてはいかがでしょう?