間もなく進水30FFM。艦名はどうなる?個人的予想。

間もなく進水30FFM。艦名はどうなる?個人的予想。

11月19日に進水を迎える海上自衛隊の新たな護衛艦・30FFM。

今までとは違うFFM=フリゲートの形式や、艦番号『1』が割り振られるなど、注目を集める30FFMの進水式。

しかし、やはり一番気になるのは「艦名」

今回は既に公表されている資料などから、30FFMの艦名を予測してみたいと思います。

(なお今回進水するのは艦番号2番となる2番艦。ネームシップとなる1番艦は建造が諸般の事情で遅れているようです)


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現在公表されてる資料から分かること

海上自衛隊の艦艇にどのような名前が付けられるかは

海上自衛隊の使用する船舶の区分等及び名称等を付与する標準を定める訓令

という内部の規則により定められていますが、実はこの規則の中に既にFFMに関する記載があります。

(上記訓令より引用)

この規則に従うのであれば、30FFMの艦名は現在DD(含むDDG、DDH)またはDEに与えられている艦名と同等のものとなります。

海上自衛隊では旧海軍の命名規則を強く引き継いでおり、DDHには旧国名(地方の名)、イージスシステム搭載のDDGには山岳の名前というように、この規則の中でも一種の「格式」があることから、恐らくFFMよりも大きな艦に使われている名称と同等のものが使われることは無いでしょう。

そうなると旧国名と山岳はこの候補から消えます。

これらを踏まえた上で、筆者の個人的な予想です

本命:河川の名

現在の海上自衛隊艦艇の名称などから考えて、一番可能性が高いのは現在DEクラスに与えられている河川の名称だと思います。

30FFMが現在の「あぶくま型」も置き換える艦になることや、汎用護衛艦DDと比較して一回り小さい艦になることなどが理由です。

個人的には今回進水する2番艦が岡山県の玉野造船所製造ということで、岡山県を流れる大河川・吉井川から名をもらって「よしい」に一票。

対抗:天象・気象

30FFMはDDクラスよりも一回り小さい船となりますが、当面の間新しいDDの建造は行われず、今後の海上自衛隊においてはこの30FFMが中核を成す艦艇となっていきます。

その為、現在DDクラスに付与されているのと同じような名称がFFMに与えられるという可能性も無くはありません。

一方、過去の艦艇とは一線を画すものになるということで、過去に使われたことのない艦名と考え

ネームシップを「ふぶき」
2番艦の本艦を「みゆき」

で一票。
(海上自衛隊で「ふぶき」が使用された例は今のところ無し)

なお個人的にもう1つの候補として「かぜ型」も考えましたが、過去DDGに使われた艦名を小型艦艇であるFFMには付けないのでは?と推測しました。

DE寄りの名前になるか、DD寄りの名前になるかで、海上自衛隊がこのFFMという艦艇をどのように捉えているかというのを伺い知ることが出来ると思います。

大穴:樹木名

先の海上自衛隊内部で定められている訓令ですが、実は最後に更新されたのが「平成30年4月1日」となっています。

なので「進水式の前に訓令が改訂されている」という可能性もゼロでは無いのです。

艦艇ファンの間では旧海軍において大型化傾向の見直し・生産性の向上などから生まれた松型駆逐艦のエピソードにあやかり「FFMには樹木名がよく合うのでは?」との声も多く聞かれます。

なので大穴としてこの「訓令が改訂されて樹木名」というのを挙げたいと思います。

あまりに候補が多すぎて悩むところですが、ここは日本らしく

ネームシップを「さくら」
2番艦を「まつ」

に一票で。

 

何はともあれ19日が楽しみですね。