30FFM・1番艦は艦番号『1』。過去にもあった『1』の艦艇。

30FFM・1番艦は艦番号『1』。過去にもあった『1』の艦艇。

間もなく進水式を迎える予定の、新型護衛艦3900トン型護衛艦・30FFM

既存のDD(駆逐艦)とは異なり『フリゲート』を名乗る、新型艦。

海上自衛隊の歴史の中で大きな転換点ともなり得るこの艦のネームシップ・1番艦には艦番号『1』が割り振られることが海上自衛隊の資料から確認できます。

この『1』という艦番号、過去にも冠していた艦艇が存在します。

今回は過去に実在した艦番号『1』を紹介していきます。



くす型護衛艦「くす」

海上自衛隊の発足当時、米軍から貸与されたタコマ級フリゲート、改め「くす型」護衛艦。

その1番艦となる「くす」の艦番号はPF-1が割り振られました。
(艦番号に関する規定が変更されたため、後にPF-281に改定)

(写真:海上自衛隊HP・写真でみる博物館より引用)

但しこの当時、船体に書かれていた番号は、艦番号ではなく所属する艦隊の番号を描いていた時期があり『1』と描かれている艦の写真は複数存在しています。

PF-1「くす」は昭和45年に特務船、その後保管船と所属や番号を変えながら1976年4月に除籍となりました。

特務艇「高速1号」

正確には『1』ではなく『01』ですが、もう1隻海上自衛隊で1番を割り振られていた艦艇が存在します。

特務艇ASH-01の番号が割り振られていた、『高速1号型』の『高速1号』です。

高速1号型は基準排水量で30トン、全長は20メートルほどの木造船で、乗員は僅かに7人という小さめの船ですが、3000馬力という大出力のエンジンを積んでおり40ノット(現在のミサイル艇相当の速度)という足の速い船でした。

現在では航空機の不時着水の際には救難ヘリコプターによる救助体制が取られていますが、この当時のヘリコプターでは救難任務というのは難しかったため、代わりに高速で海域に向かうことの出来る高速船が必要とされた訳です(他に高速4号型や、高速6号型なども存在)

此方の船は昭和46年10月に除籍されました。

 

海上自衛隊の歴史においては数多くの艦艇が生まれましたが、実は1番という番号が付いたのは、この2隻しかありません。

30FFMに『1』を付けることにしたのは、海上自衛隊がこれをどういう艦と見ているか、という気持ちの表れなのかもしれません。

参考資料

  • 海上自衛隊HP 写真でみる博物館
  • 海上自衛隊全艦艇史(海人社)