まだまだ現役。自衛隊で働く懐かしの車たち。

まだまだ現役。自衛隊で働く懐かしの車たち。

自衛隊では小さなものから大きなものまで、多種多様な車両が活躍していますが、その中には街中ではなかなか見られなくなった懐かしい・珍しい車両も存在します。

今回は、自衛隊で今も活躍する懐かしの車を紹介していきます。


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小型トラック・ジープ

現在では三菱パジェロをベースとした車両に更新されている1/2トン・73式小型トラック。

現在のパジェロタイプに更新されたのは1990年代中頃のことで、それ以前はジープと呼ばれるタイプが導入されていました。

現在では大半が後継のパジェロタイプに更新されていますが切替間近に導入された車両などは、今も各地の駐屯地で現役で用いられているようですs。

また上の画像は87式対戦車誘導弾を搭載していますが、この他に106mm無反動砲などを搭載した車両もあり、これは新型のパジェロへの搭載に対応していない為、どうしても旧型のジープが必要になるとのこと。

まだしばらくはジープが活躍することになりそうです。

航空電源車・日産サファリ

最近では自衛隊でエクストレイルなどが用いられている日産の車ですが、過去にはこんな車も調達されていました。

こちらの車両は陸上自衛隊の「航空電源車」(写真は北宇都宮駐屯地・航空学校所属)

地上駐機中のヘリコプターなどに外部電源を供給するための車両で、日産のサファリがベースとなっています。

現在は高機動車ベースの車両に更新が進められていますが、このサファリベースの航空電源車も航空学校などを中心にまだまだ現役というところが多いようです。

ボンネットトラック

北米アメリカ・カナダでは一般的なものの、日本では道路事情から定着しなかったボンネットトラック

現在、国内で生産されている車種は無く、いすゞのTS/TWが90年代まで生産されたのが最後となっています。

それ故、もはや一般道ではボンネットトラックを見る機会はほぼ無いですが、実は自衛隊では今も活躍しているボンネットトラックが存在します。

主に航空自衛隊で現役として使われている2トン半トラック

後継車は73式大型トラック(3トン半)で大部分の更新が完了しているものの、1970年代には後継車の調達が始まっているため、今存在している2トン半トラックは最低でも40年以上は使っていると考えられます。

写真のトラックは三沢基地・第3航空団、現在はF-35Aが配備されている302飛行隊を隷下に置く部隊ですが、最新鋭の第5世代戦闘機を支えるのが半世紀近く前の武骨なトラックというのも、なかなか趣がありますね。