数トン~数十トンの巨体を空に舞い上げるジェットエンジンやターボシャフトエンジン。

これらのエンジンは開発に莫大な費用を要する事から、特定の機種専用というものは少なく、同じエンジンの細部を変更したりモデルチェンジしたりして、多数の機種に搭載されることが一般的です。

その為、自衛隊機でも全く違う機種だけど実はエンジンが同じ系統のものというパターンが多々あります。

今回は、そんな同じエンジンを積んだ自衛隊機を紹介していきます。

アリソン
T56エンジン

アリソン・エンジン(現在はロールスロイスが買収)がC-130輸送機用に開発したT-56ターボシャフトエンジン。

1950年代にC-130に搭載されてから、約半世紀に亘り改良・モデルチェンジを繰り返してきたエンジンです。

自衛隊機だとC-130Hハーキュリーズに搭載されているのは勿論

ハークと同じ4発ターブプロップのP-3C対潜哨戒機もT-56系統のエンジンを搭載しています。

そして、これだけ大型の機体を飛ばすT-56エンジンですが実は意外な機体にも用いられています。

早期警戒機であるE-2Cです。

E-2早期警戒機は艦載機として運用される都合上、高い加速力が求められること。また背中に背負うレーダードームや各種電子機器の為に大きな電力を供給する必要があることから、同規模の機体と比較しても非常に高い出力のエンジンを積んでいます。

その出力は約5000馬力の双発で1万馬力。

約80000kgの最大離陸重量を誇るC-130Hがに対して、E-2Cは最大離陸重量が1/3以下の24000kg。
しかしエンジン出力はC-130Hが約2万馬力に対して、E-2Cは1万馬力。
離陸重量が1/3なのにエンジン出力は1/2、如何に高出力のエンジンを積んでいるかが分かるかと思います。

250エンジン

ロールス・ロイス(アリソン)250エンジンは主に小型機向けのエンジンとして広く使用されており、自衛隊機にもこのエンジンを積んだ機体が複数存在します。

海上自衛隊のT-5練習機、航空自衛隊のT-7練習機。

共に操縦士養成の初等課程で用いられる練習機ですが、この2機はどちらも250エンジンを搭載しています。と、言ってもこの2機種の場合は別の機種とはいえ、血を分けた兄弟のようなものではあるのですが。

なおT-5、T-7共にエンジン出力が初めて操縦する訓練生には過剰すぎるということで本来の出力を故意に制限できるリミッターが掛けられているそうです。

また250エンジンはヘリコプター用のターボシャフトエンジンとしても使用されています。

陸上自衛隊のOH-6ヘリコプター。

陸上自衛隊の練習機として用いられるTH-480

この2機種には250エンジンが搭載されています。

 

ふと考えると、陸海空全ての初等練習機が同じ系統のエンジンを積んでいるということになりますね。