圧倒的な積載量を誇る軍用の大型輸送ヘリコプター。

その輸送能力は大型トラック丸ごと1台分にも匹敵し、人員・物資の輸送において欠かせない能力です。

しかし、その大柄な機体を運用するには当然それなりの面積が必要になります。

今回はCH-47チヌークを例に、大型輸送ヘリの運用に必要な面積について解説していきます。

機体はどれだけ大きい?

CH-47Jの場合、機体の胴体部分だけを見れば全長は約15m、全幅は5mにも満たない程度ですが、その大きなローターの回転直径は約18mに達します。

ローターを含めた大きさとなると、全幅はローター回転直径と同じ約18m、全長は30mを超えます。

なので機体を「置いておく」だけでも縦30m、横20m近い敷地が必要です。

またヘリコプター全般に言えることですが、特にチヌークの場合はローターブレードの先端が非常に低い位置まで下がります。
その高さは一般的な成人の頭の位置よりも低く、接触事故を避けるためには十分なスペースの確保が不可欠となります。

どれくらいの広さが必要?

では、実際にチヌークの運用にどれくらいの面積が必要か?

色々と資料を探してみたところ、鳥取県の自衛隊災害派遣に関する資料の中に、自衛隊のヘリを災派で運用する場合についての記述がありました。

それによると大型輸送ヘリコプターの離着陸に必要な面積は、最低でも100m四方とのこと。

国際試合仕様のサッカーのコートが長さ100~110m、幅が64~75mだそうなので、長さは足りるものの幅が不足していることになります。

サッカーコートを丸ごと使っても、まだ足りないと考えると、如何に広大な面積が必要かが感じ取れます。

同じ資料よりUH-60J/JAの場合には30m×36mとのことで、大型ヘリの場合には縦横ともに3倍以上、面積では10倍近い広さが必要ということになります。

また離着陸に際して障害となるような樹木・電線などがある場合には、その場所は使用するのが難しくなります。

大型輸送ヘリを運用するというのは、なかなか困難なことなのです。

故に日頃より、自治体などと連携して離着陸場所の選定や定期的な慣熟飛行訓練と言えるでしょう。