軍用機は一般に専用の設計がなされるものが多く、自衛隊で使う航空機も大半が専用の設計となっていますが、中には民間の旅客機をそのまま、または一部改造して使用しているものもあります。

言わずもがな、新しく飛行機を設計するというのは非常に手間が掛かるので、要求するスペックを満たす、または多少の改造で満たすことが出来る機体があるなら買ったほうが圧倒的に安いのです。

今回は自衛隊機の中で、民間機をそのまま使用、またはベースにした機体を集めてみました。

U-4/ガルフストリームⅣ

入間基地の第2輸送飛行隊及び中部航空方面隊司令部支援飛行隊に配備されているU-4多用途機はビジネスジェットで有名なガルフストリーム社の、ガルフストリームⅣがベース。

元の機体と比較すると、機体右側前方に貨物ドアが設置されているとのこと。

こちらは同じくガルフストリーム社のG280とⅤ(Ⅴは海上保安庁機)。

U-125・U-125A/BAe125

飛行点検隊のフライトチェッカーとして導入されているU-125、航空救難団の救難捜索機として導入されているU-125A。
これらのベースとなったのはイギリスのBAe-125(開発当初はDH.125、現在はホーカー800)

自衛隊機の中でも数少ないイギリス製の機体です。

フライトチェッカーの方は点検飛行に必要な機器やアンテナ類の搭載、また捜索救難機の方は機首に捜索用赤外線センサーなどが増設されています。

この他にもU-125Aは機体下部の出っ張りの部分を利用して、空中からの救助物資投下を可能にする改修も施されています。

また捜索救難において、外部を目視しやすいように大きな窓が設置されているのも特徴的です。

U-36A/リアジェット35

岩国以外ではなかなか見ることの無い機体、U-36A訓練支援機はビジネスジェットとして有名なリアジェットのリアジェット35をベースにした機体。

訓練支援機は海上自衛隊の各種演習・訓練において、対空攻撃の模擬標的役を務めたり、または標的を曳航する役目を担う機体。

筆者は見たことないですが、ドラッグシュートも装着されているそうです。

LR-2/キングエア350

陸上自衛隊の連絡偵察機LR-2はビーチクラフト・キングエア350がベース。

ほぼ原型機そのままで使用しているようですが、機体下部に偵察用のカメラなどが入ったポッドを装着可能になっています。

TC-90・LC-90/キングエアC90

海上自衛隊ではキングエアのC90を固定翼パイロット養成用の練習機TC-90、第61飛行隊所属の多用途連絡機としてLC-90を運用。

最近ではフィリピンに援助の一環としてTC-90が譲られたことでも話題になりました。

YS-11

国産旅客機YS-11、民間航空会社や各省庁で使用されている機体は全て引退してしまいましたが、航空自衛隊でのみ未だに現役で活躍しています。

なお、他の機体は多目的用途の「U」や連絡機を示す「L」などの記号に、ベースとなった機体名を組み合わせるような名称ですが、YS-11に関しては航空自衛隊の公式な名称もYS-11となっています。

一部の機体はエンジンを換装して、スーパーYSとして活躍しています。

B747

これは言わずもがなですね。

政府専用機はジャンボジェットことB747。
また後継機に関してもB777が導入されます。

 

この他に今後、セスナ・サイテーションが飛行点検隊に導入される予定となっています。

戦闘機や輸送機は購入できませんが、民間機ベースの機体なら「ほぼ同じもの」を買うことは出来るかも・・・?(年末ジャンボ当たらないかなぁ)