米軍機、特にオスプレイに関して、その安全性を語るときに

「オスプレイはクラスAの事故を・・・」

という論調をよく聞きます。

しかし、この事故の「クラス」について、あまりしっかりと解説されていることは少ないように思います。

なので、この米軍における事故の「クラス」について簡単に説明していきます。

そもそも事故のクラスとは

クラスが高い事故=大きい事故と解釈されがちですが、正確には「その事故により、どれだけの損害が出たか」により分類されます。

損害は「物的損害」と「人的損害」の2つに分けられ、それぞれにA~Dまでの4クラスの基準が存在。
発生した事故による損害を基準に当てはめて、その事故のクラスが決定されます。

クラスAの事故
  • 物的損害
    米国政府の保有する資産に対する損害額が200万ドル超
  • 人的損害
    1名以上の死亡、または全身不随に至る後遺症を残す場合
    (日本の基準だと身体障害1級や2級相当でしょうか)

クラスA=全損事故・墜落事故のイメージが強いですが、米軍においては航空業務における事故(民間でいうところの労災)は全て航空事故のカウントに入ります。

例えば2011年7月にMV-22から乗員1名が落下、死亡という事故が起きていますが、これもクラスAの事故として扱われているのです。

クラスBの事故
  • 物的損害
    米国政府の保有する資産に対する損害額が50万ドル以上200万ドル未満
  • 人的損害
    全身不随まで至らない部分障害の発生、または3名以上の入院
クラスCの事故
  • 物的損害
    米国政府の保有する資産に対する損害額が5万ドル以上50万ドル未満
  • 人的損害
    当日以外に1日以上の傷病欠勤が必要な負傷、疾病

クラスDはクラスCの基準を下回る事故に対して適用されます。

 

また事故のクラスは変更されることもあります。
例えば、修理費の見積が当初金額よりも大きくなって基準額を超えた場合などです。

当然、事故が無いに越したことはありませんが「クラス○の事故が起きたから危険!」という論調もいかがなものかと思います。

※参考資料

サイエンス・アイ新書 徹底検証!V-22オスプレイ
防衛省 MV-22オスプレイ事故率について

痛飛行機弐