C-1輸送機の魅力

筆者が好きな自衛隊機の一つ、C-1輸送機。
戦後初の国産輸送機として、1970年代に開発・運用された機体です。

C-1って、どんな輸送機?

分類上は「戦術輸送機」に入ります。
輸送機の中でも比較的小型で、離着陸性能などが重視されているタイプです。

  • 初飛行:1970年
  • 生産:川崎重工
  • ペイロード(搭載重量):8トン

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C-130Hハークと比べても、半分のペイロードしか持たないことに加え、何より致命的な弱点が「航続距離が短いこと」。
フルペイロードだと1500kmしか飛べないので、北海道から九州まで飛ぶとしたら関東か東海あたりで一度給油しないといけません。
この航続距離の短さについては、機体開発というよりは政治的な事情があり、開発~運用開始が1970年代というまさに反戦運動真っ盛りのご時勢だったため
「航続距離の長い輸送機は周辺国を刺激するのでは?」
との理由で、故意に足の短い輸送機として開発が行われました。

複雑な時代背景の中で生まれた、ある意味で日本らしい機体なのです。

現在は入間・美保の輸送隊と、岐阜に飛行開発実験団所属の機が配備されています。

C-1のここが凄い

輸送機なのに、何故かこんな飛び方をします。

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念の為に補足しますと、カメラを変な向きにしている訳ではありません。
頭上を飛んでる機体に、まっすぐカメラを向けているのですが、何故か「腹」が見えるのです・・・

順を追って説明しますと

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3機編隊で滑走路上空に高速進入してきます。

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1番機が編隊を解いてブレイク。

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そのまま、ほぼ90度バンクで急旋回を行って・・・

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着陸コースへと向かっていきます。

いわゆるオーバーヘッドアプローチと呼ばれる、急旋回で速度を変化させて着陸を行う手法です。
更に凄いときは低空進入からのコンバットピッチで着陸することも。
普通、戦闘機などが行う機動なのですが、C-1輸送機は毎年航空祭でコンバットピッチによる着陸を名物にしています。

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あと【輸送機】なのに何故か、デルタ隊形の華麗な6機編隊も見せてくれます。

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ブルーの5番機と6番機か!と言わんばかりの見事なデュアルソロ飛行も見せてくれます。

これらの不可思議な飛びっぷりに巷では
「ブルーインパルス(特大)」
「実はC-1じゃなくてFC-1」
などという冗談まで飛び出すほど。

そんな不思議な飛びっぷりを見せてくれるC-1輸送機。
着陸後のタキシングでは

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ゾロゾロゾロゾロ…と効果音が付きそうな大行進。
丸っこい機体が並んで走る姿は、どことなく和みます(笑

そんな愛嬌ある姿も個人的にはC-1輸送機の魅力だと思っています。

ただ時には

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第1空挺団の降下母機としても使われるので、有事の際には空挺隊員を最前線まで送り届ける危険な任務も帯びています。

そんな愛嬌がありつつもカッコいいC-1輸送機。
入間と言えばブルーインパルス!という方も多いですが、是非此方にも注目してみてください。