存在するのは世界にこれだけ。1機しかない自衛隊機。

存在するのは世界にこれだけ。1機しかない自衛隊機。

自衛隊機の中には導入機数が少なく、また世界的に見ても自衛隊にしか無い為に非常にレアな存在の飛行機というのが幾つか存在しますが、そんな中でも「この1機しか存在しない」という飛行機があります。

今回は「世界でこの1機だけ」という、実は非常に珍しい自衛隊機を紹介していきます。


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通称カモノハシ・EC-1

埼玉県入間基地に在籍している航空総隊隷下・電子作戦群。

電波情報の収集や電子戦環境下での訓練を行うための電子戦支援を任務としていますが、ここに所属しているのがEC-1

C-1輸送機021号機をベースとして電波妨害装置J/ALQ-5等の搭載が行われ、電子戦訓練支援機として活躍しています。

この電子戦仕様の改修が施されたEC-1は021号機のみに留まっているため、同型機は存在しません。

また岐阜基地の飛行開発実験団でFTB(フライトテストベッド・試験母機)として活躍してるC-1の001号機、C-1・FTBも元はXC-1というC-1輸送機の実験機でしたが、同時に製造されたXC-1のもう1機である002号機は量産機と同等仕様に改修された為、XC-1として今も現存するのはこの001号機のみです。

紅白のP-3C・UP-3C

 

旅客機をベースとした4発の大型機でありながら海上自衛隊に100機以上が導入された哨戒機P-3C。

その一部は後に電子戦仕様などに改造されていますが、その中で改造されたのが1機だけというものがあります。

厚木基地・第51航空隊に配備されている装備試験機UP-3Cがそれです。

塗装はP-3C導入当初の上下2色の塗り分けに加えて、色の境目には目立つ赤のライン。
また機首右側に装備された標準ピトー管に加えて、機体の上部に設置された「コブ」が特徴的です。

UP-3Cは先ほどのC-1FTBに近い存在で、この「コブ」の部分は開発中の装備品などの試験の為のものです。
その為、同じUP-3Cでも時期によって外見が少し異なっています(海上自衛隊の公式HPの写真だと、コブの部分が無い写真も確認できます)

また同じく第51航空隊には対潜哨戒ヘリコプターSH-60Kの試験機であるSH-60J改からUP-3Cと同様の試験機として採用されたUSH-60K(8901号機)というヘリコプターも存在します。

このヘリも存在するのはこれ1機のみです。