10年前、20年前・・・50年前?今も働く当時の最新装備品

10年前、20年前・・・50年前?今も働く当時の最新装備品

空ではF-35A、海では最新型のDDGやFFMの配備・建造が着々と進む一方、最後の時を迎えようとしている装備品もあり。

2020年という節目の年、時代を遡って10年前や20年前、どんな装備品が自衛隊で「最新」と言われていたのか、現在でも使われているものを中心に振り返っていきましょう。



10年前
2010年頃

10年前の2010年。

陸上自衛隊では10式戦車が90式以来20年ぶりの主力戦車として制式化されました。

空に目をやると、航空自衛隊ではF-2は既に最終発注が終了しており発注された機体を引き渡すだけという状態。A型では555号及び556号機が2010年に引き渡されています。

またC-2輸送機がP-1から3年遅れで初飛行を果たしたのもこの年。

海上自衛隊では「あきづき型」のネームシップ「あきづき」が進水式を迎えています(竣工・就役は2012年)

また海上自衛隊で初の全通甲板型の護衛艦となった「ひゅうが型」
2009年には1番艦「ひゅうが」、2011年には2番艦「いせ」が就役しています。

20年前
2000年頃

更に遡って20年前の2000年。

航空自衛隊ではF-2戦闘機が1995年の初飛行から5年の間をおいて運用開始されました。

また海上自衛隊ではSH-60K哨戒ヘリコプターの初号機(当時はSH-60J改)が2001年に初飛行。

同じく2001年には、本日中東へ向けて出港した護衛艦「たかなみ」が進水式を迎えています。

また2000年前後は「むらさめ型」が続々と就役していた年でもあり、1999年には「ゆうだち」と「きりさめ」、2000年は「いなずま」「さみだれ」、2001年は「いかづち」が就役を迎えました。

30年前
1990年頃

東西冷戦終結・ソビエト連邦崩壊という世界の大きな変化を迎えていたこの時代、陸上自衛隊では90式戦車が登場。

また海上自衛隊では1991年に海自初のイージスシステム搭載艦である「こんごう」が進水を迎えています。

「きりしま」の進水式は1988年にミサイル護衛艦の「しまかぜ」が就役を迎えてから僅か3年後のことであり、様々な時代背景が伺えます。

汎用護衛艦(DD)では1988年から1991年にかけて「あさぎり型」が就役していた頃です。

航空自衛隊ではF-15戦闘機がPre-MSIPからJ-MSIP機へと切り替わるのがこの辺で、単座型のF-15Jでは1988年に引き渡された899号機以降がJ-MSIP機となっています。

ブルーインパルスで使用されるT-4練習機の部隊使用承認が下りて、本格的な調達が開始されたのもこの時期です(1988年・部隊使用承認)

40年前
1980年頃

航空自衛隊ではF-15J戦闘機の901号機と902号機を米国の工場で受領。
翌1981年3月に岐阜基地に到着しました。

まだ新しいイメージのあるF-15J戦闘機ですが、先述の通り近代化改修に対応可能なJ-MSIP機ですら30年、Pre-MSIP機に至っては40年前に調達が始まった戦闘機なのです。

(画像の812号機は1982年に引き渡し)

またF-15Jが調達開始された時期には、まだF-4EJの引き渡しは完全に終わっておらず、1981年にF-4EJの最終号機である440号機、通称・獅子丸が引き渡されています。

ちなみに440号機は全世界で最後に生産されたファントムでもあります。

また同時期に海上自衛隊では哨戒機P-3Cの調達を開始しています(1981年に米国で初号機を引き渡し)

陸上自衛隊ではAH-1Sコブラが試験用として1979年と1980年にそれぞれ1機ずつ導入(但し導入初期のコブラは既に用途廃止が進んでいます)

1981年・81式単距離地対空誘導弾(画像上)、1982年・82式指揮通信車(画像下)など現在でも使われている装備品が制式化されたのもこの頃です。

海を見てみると、汎用護衛艦では「はつゆき型」の1番艦「はつゆき」が進水式を迎えたのが1980年ですが「はつゆき型」も既に大半が除籍されており、護衛艦または練習艦として現役に留まるのは1980年代後半に就役した「やまゆき」以降の艦を残すのみとなりました。

また長年に亘り観艦式の観閲艦を務め海上自衛隊の象徴的な船でもあったDDH「しらね型」も1980年に「しらね」、1981年に「くらま」が就役。
こちらも2017年に「くらま」が除籍となり、最後は標的艦としてその艦生を終えています。

残念ながら1980年前後に生まれた艦で、現役の籍に留まる艦は支援船なども含めて筆者の知る限り存在しないようです。

50年前
1970年頃

1970年、大阪では大阪万博が開催されたこの年。

先ほど書いた通り海上自衛隊の船関連は既に40年前すら残っていませんが、では飛行機は・・・?

実は50年前に初飛行した航空自衛隊の飛行機が存在するのです。

現在はC-1FTBとして岐阜基地で活躍するC-1の初号機。
この初飛行が1970年の11月で、今年がちょうど50年目になるのです。

またオリジナルのYS-11からエンジンを換装して、電子情報収集機YS-11EBや電子戦訓練支援機YS-11EAとして活躍するスーパーYSも1970年前後に就役した機体です
(画像上YS-11EB・159号機:1970年就役、画像下YS-11EA・162号機・1971年就役)

ちなみに現在、もっとも年季の入った航空機はこちら

YS-11FCとして活躍する151号機。退役が間近に迫りつつありますが、初飛行・就役はなんと「1965年」、今年で55年目となります。
まさに航空自衛隊の「最長老」です。