総火演や松島基地航空祭で各地が盛り上がった8月25日、筆者は横浜の赤レンガ倉庫に行っていました。

メインのお目当ては、横浜の消防隊による水難救助デモンストレーション。

消防ヘリ「はまちどり2」と救難艇「ゆめはま」、消防艇「よこはま」の連携により、海上の要救助者を速やかに救助、ヘリに収容するという見事なコンビネーションを披露していました。

水難救助デモも終り、さて帰ろうかと思った矢先。

遠くに変わった形の船を発見。

あの辺は確か横浜ノースドック、米軍の使用している港。
横須賀でも見かけないあの変わった船は何だ?
近くで撮りたい!と海上バスに乗り込みました。

正体は音響測定艦

まず最初に姿を見せたのは

23の数字が書かれた、双胴船。

アメリカ海軍・音響測定艦『インペッカブル』

2番艦が建造中止となったため同型艦は存在せず、世界でこの1隻のみという非常にレアな艦です。

更に赤レンガ倉庫からでは死角になってて見えなかったのですが、インペッカブルの後ろに更に2隻、同様の形状の船を発見。

まずは左側の艦から

ヴィクトリアス級音響測定艦のネームシップ「ヴィクトリアス」

続いて右の艦は

同じくヴィクトリアス級の「エイブル」

インペッカブル、ヴィクトリアス、エイブル。

アメリカ海軍にはヴィクトリアス級が4隻、インペッカブルを加えて計5隻の音響測定艦があります。
この日の横浜にはそのうちの3隻が停泊していたということに。

そもそも
音響測定艦って?

音響測定艦は駆逐艦などのように直接戦闘に参加する艦艇ではなく、海上自衛隊では「補助艦艇」に分類される艦です。
(海上自衛隊では「ひびき型」が同じ任務を与えられている)

その特徴的な双胴の船体から、長さ数kmに及ぶ巨大なソナーシステムを展開して、特定の海域を航海しながら「潜水艦の音」を収拾します。

潜水艦を探すにはソナー・音が頼りですが、より精度の高い探索を行うには、相手がどのような音を発しているかを調べる必要があります。

音響測定艦は潜水艦を探す為に必要な「音のデータベース」を作成するための調査船なのです。

 

アメリカ海軍の音響測定艦が日本に現れることは度々あるのですが、3隻揃って横浜港にというとなかなか無い機会だと思われます。

また先のような艦の特性から考えると、横浜=日本の太平洋側を拠点にする何かしらの理由があるのでしょう。

思わぬ収穫でした。