新旧艦載機共演。そして、さようなら333号機 百里基地撮影レポート H30.4.11
岩国のCVW-5艦載機部隊が百里に移動訓練にやって来るとの情報を聞きつけ、年明け2度目の百里基地に行って参りました。
百里は春の嵐
今回のポイントはアラハン前。
向かう途中、既にハンドルを大きく取られそうになるほどの強風を感じていましたが、到着すると案の定。
百里の周りは田畑や空き地が多いので、容赦なく砂嵐が吹き付けます。
ちなみに当日のウェザーを見るとMAX40ノット近い風だったようです()
あまりの強風に構えたカメラも容赦なく流されるので、いつにも増して甘い画像が多いのはご容赦ください。
午後1番のフライトはオジロワシ3機からスタート。
上がったオジロワシと入れ替わるように、ケロヨンが4機エシュロンのオーバーヘッドでお帰りに。
レコンファントムはRF-4EとRF-4EJのペアでテイクオフ。
ここまでは普段どおりの通常営業の百里基地です。
唯一、普段と違う光景は
この状態で着陸するファントム達。
百里だと基本的にドラッグシュートを使用しての着陸なので、ノーシュートランディングは珍しいのです。
恐らく、ドラッグシュートの使用可能上限値を超えた風が吹いていたため使用していなかったのだと思います。
チッピー現る
岩国から百里にやってきたのはVFA-195。通称は「ダムバスターズ」のはずなのですが・・・何故か、この部隊。
他のCVW-5所属部隊が「ロイヤルメイス」「ダイヤモンドバックス」など部隊愛称で呼ばれるのに対して、コールサインの「チッピー」が定着しています。
CAG機にもデカく書いてるくらいです。
ちなみにチッピーがどんな意味かは・・・是非ご自分でお調べください(^_^;)
(なんともアメリカ人らしいなと思います)
そんなチッピーさん達、今回は4機で上がっていきました。
順に401・402・403・406号機。
ファントムの上がりと比較すると、かなり高いですね。
そしてチッピーとの演習に向かうのは301飛行隊。
心なしか、普段より気合の入った飛び方です。
約1時間後、301飛行隊は、お腹がくっきり見えるくらいのブレイクで帰還。
チッピーさん達も、いいブレイクを見せてくれました。
この後、2機がホーム岩国に向けて離陸。翌12日の早いうちに残りの機体も帰っていったようです。
来年も、また来てくれるかなー
さようなら333
チッピーとファントムの演習が終わった後、再びオジロワシが離陸。
いつも通りのローカルフライト、そう思っていました。
離陸から約1時間後、3機で上がったはずのオジロが1機だけ先行して基地へ接近。
しかもオーバーヘッドにしてはあまりに低い。
ローカルフライトでは滅多に見ないコンバットピッチで着陸コースへ。
随分と珍しいことをするなぁと思っていましたが、帰宅後に画像を見直してその理由が分かりました。
インテークに描かれた「ありがとう」と、機番にあやかった「寅3」の文字。
遡る事40年以上、1974年・昭和49年。有名なセブンイレブンの1号店が出来た年に受領された333号機。
防空戦闘機として44年の務めを終えて、無事にその鋼鉄の翼を休める時を迎えたようです。
百里基地に通い始めて数年経ちますが、ラストフライトに立ち会えたのはこれが自分にとっては初めてとなりました。
ファントム333号機、お疲れ様でした。
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