沖縄・普天間でCH-53ヘリコプターの窓枠が小学校に落下したという件。

飛行中の航空機からの落下物は言語道断であり、厳しく再発防止を求めていきたいと筆者は思いますが、これを機にいわゆる普天間・辺野古問題の筆者の考えをまとめてみたいと思います。

結論から述べてしまうと、辺野古への早期移設実現がベストとは言わずとも現状「ベター」な選択というのが筆者の私見です。

普天間の危険性は言わずもがな

普天間基地は修学旅行で1回、また今年の春に撮影旅行で1回訪れていますが、やはりあの場所に基地があることは非常にハイリスクであると言わざるを得ません。

普天間基地の出来た後に周辺が発達した云々という話もありますが、まず考慮すべきは「危険な現状」であり、過去の経緯を議論するのは不毛な議論でしょう。
(注:戦前から元々集落等があったことは承知で、基地が出来た後、更に基地を中心とした町が形成されていったという意味です、念の為)

このハイリスクな状態への対処こそが最優先で進めるべき課題であるのは明白です。

しかし米軍が沖縄県外に出るのは非現実的

一方、米軍が沖縄から移転するというのは、理想論ではあっても非現実的であると言えます。

沖縄はその位置からして「ユーラシア大陸と太平洋の境界線」世界でも有数のチョークポイントです。
中国が太平洋に出て行くには現状、沖縄~台湾~フィリピンと続く「線」を通過するしかありません。
この場所に拠点を置くことは即ち太平洋の安全保障に大きく関わるのです。

またいわゆる台湾有事など極東情勢のリスクに対する即応部隊拠点としても、海兵隊がこの位置を動くというのはそう簡単なことではないでしょう。

極東情勢の安全保障において在沖縄米軍の存在は我が国にとっても大きなメリットとなります。

ならば沖縄で安全な場所への移転がベター

普天間の危険性は速やかに対応すべき課題である。
しかし米軍は、そう簡単に沖縄を離れない。
日本の安全保障においても在沖縄米軍が果たす意味は大きい。

と、なれば現状で取れる最善の方向性は「沖縄県内で、より安全な場所へ」となるでしょう。

当然、沖縄の基地負担を今後減らす政治的な努力は必要です。

辺野古への移設が実現すると、県外への移転が遠のくという意見も理解は出来ますが、それが現状のリスクを放置してまで積極的に主張すべき意見かというと、筆者は否定的な考えを取らざるを得ません。

外交においては必ずしも「ベスト」な選択は出来ないのですから。