空に華麗なスモークの航跡を描き、我々を楽しませてくれるブルーインパルス。

その機体は航空自衛隊のパイロット候補生の練習機でもある、T-4中等練習機が採用されていますが、ブルーインパルスで使っているT-4は、通常仕様機とは異なる仕様が幾つも採用されており、「戦技研究仕様機」という名称が付いています。
T-2時代のブルーインパルスは「第21飛行隊戦技研究班」だったので、その名前が残っているのです。

t4731

具体的な改修ポイントとして一番分かりやすいものは、スモーク発生装置一式(噴射ノズル、オイルタンク、操縦席のスイッチ・計器追加など)だと思います。
当然、通常仕様のT-4には付いていませんからね。

その他にもバードストライク対策として、風防の強化(通常仕様と比較して倍の厚みで、フレームも強靭な合金製だそうです)、主翼前縁の防護構造(衝突時の翼内配線損傷防止)。
より高度な飛行を行うためのラダーリミット改修、低空飛行を安全に行うための低高度警報システム追加など、改修箇所は見えないところも含めると、かなり多岐に渡ります。

ちなみに当然ですが「塗装」も重要な改修ポイントです。
本来の色はグレーですからね。

t4

さて、これら改修に関わる費用。
以前から調べようと思っていたのですが、なにぶん初号機の納入が1990年代のこと。
公表されてるデータでも、なかなかこの時代までカバーしていないため、見つからずにいました。

ただ平成28年度にブルー仕様のT-4が何機か引退したため、現在存在するT-4から新たなブルー仕様機を作る必要が生じました。

その結果、判明した金額は1機あたり3億2237万円(税抜)。

ただし、この数字1つ問題がありまして、契約内容を見ると「改修及び機体定期修理」となっています。つまり、いわゆるIRANの費用もコミコミになっているのです。

そこでT-4の定期修理金額を弾き出すと、8453万5294円。
おおよそ8500万円と見積もって、先ほどの金額から引くと

T-4のブルーインパルス仕様改修費用
1機辺り 約2億3700万円

T-4の本体価格が30億前後(諸説あり)と言われているので、通常仕様と比較すると、おおよそ1割増しくらいということになりますね。