自衛隊の射撃訓練において、的を狙うのであれば実弾を撃つ事が出来ますが、流石に交戦の訓練で本物の弾を使うわけにはいきません。
近接訓練用としてサバイバルゲームで使うようなエアーガンも存在しますが、飛距離は精々50m程度で、遠距離の訓練は行う事が出来ず。

では、どのように訓練を行うのかというと、実は遊園地のアトラクションにあるような「レーザー銃」を使うのです。
今回は、そんな「交戦訓練装置」を解説していきます。

小銃用

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此方が実際にレーザー銃を使っている場面です。

といっても、小銃自体は本物で、アタッチメントとして、レーザー発信機を取り付けている形になります。(正式名称は「レーザー交戦装置」)
小銃用には設定器も組み込まれており、小銃の種別に応じて残弾制限が掛かるようになっています。

また鉄帽に黒いボタンのようなものが貼り付けてあったり、ヘルメットからカールコードが伸びているのが見えるかと思いますが、此方はレーザーの「受光部」。
すなわち、この部分に小銃側の発信機から照射された光が当たれば「被弾」となる、なんともシンプルな仕掛けです。

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左胸のあたりについている黒い箱のようなものが、個人用の簡易モニターと言われており、実際の交戦訓練で被弾すると、この部分に自身の被弾状況が表示されるそうです。
(訓練用なので、一般人は見る機会が無いのですが)

これらの情報が交戦訓練装置、通称「バトラー」でリアルタイムにて管理され、模擬戦などでは、どちらの隊にどれだけの死傷者が出ているかなどが分かるようになっています。

迫撃砲用

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自衛隊の交戦訓練装置には迫撃砲用のユニットも存在します。

と、いっても曲射機動の迫撃砲ではレーザーをあてることは出来ないので、射角に応じて着弾地点を模擬的に計算して、その周辺にいる隊員は「被弾」と判定する仕組みのようです。

戦車用

実は戦車用の訓練装置も存在します。
筆者が撮影したのは74式用ですが、実際には90式用の装置もあるそうです。

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主砲周りに見慣れない機器類が付いていたり、車長ハッチの近くにランプのようなものが付いているのがお分かりかと思います。

主砲に付いているのが恐らく主砲や同軸機銃用のレーザー発信機、車体の各所に取り付けられているのが受光センサー、車長席の近くにある白いランプのようなものは被弾などの戦況を知らせるインジケーターと思われます。

全国でも富士の評価支援隊にしか存在しない装備のようです。

この他にも高機動車や榴弾砲用の訓練装置も存在すると聞きますが、今のところ筆者は撮影できておりません。

本物の戦車や砲兵も混じった超贅沢なサバイバルゲームと考えると・・・
やってみたいかも(笑