早いもので、2017年もあと残すところ数日。

ふと今年1年を振り返ってみると、やはり悲しい事故が多かった。

この一言に尽きると思います。

5月には北部方面航空隊のLR-2が北海道の山中に消え、4人の殉職者を出しました。

8月には大湊でSH-60Jが洋上に墜落。
1名が救助されるも、2名の死亡を確認。
1名は現在も行方不明。

10月には浜松救難隊のUH-60Jも洋上で行方不明となり、3人の死亡を確認、1人が行方不明。

陸海空全ての組織で航空機の事故が発生して、隊員が殉職するという非常に悲しい1年でした。

更に殉職者すら出ていないものの、年明けには沖縄・那覇でF-15の前脚を折損するトラブルが。
岩国では夏に南極観測用のMCH-101が横転する事故を起こし、航空観閲式直前の10月には百里でF-4EJ改が主脚折損による炎上という事態に。

いわゆるハインリッヒの法則(1個の大事故の裏には29個の軽微な事故があり、300個のヒヤリハットがある)を考えれば、「一歩間違えていれば・・・」という事態が全体でどれだけあったことか。

北朝鮮による弾道ミサイル発射、中国による沖縄周辺での活動活発化など、自衛隊の負担は年々増す一方ですが、それによって疲弊した結果が相次ぐ事故だとするならば、日本は既に戦わずして負け始めていると思うべきなのかもしれません。

また海においても、米軍のフィッツジェラルドが伊豆沖でタンカーとの衝突により死者7名を出す事故がありました。

この事故についても、米海軍、特に太平洋を管轄する第7艦隊の慢性的なオーバーワークが指摘されています。

 

恐らく来年も今年と同様、もしくはそれ以上に、極東情勢は強い緊張感を強いられることになるかと思います。

新装備の調達なども重要ですが、まずは「人」、そして「命」という原点に立ち返ってほしいところです。

人は城、人は石垣、人は掘と過去の名将も言葉を残していますが、結局のところどんな装備品を揃えようとも、それを運用するのは「人」なのですから。