航空無線でよく聞く言葉⑤

航空無線でよく聞く言葉⑤

Parallel In sight

コメント欄でリクエストを頂いた内容です。

恐らく、筆者が出没するのが単独滑走路の入間・厚木だったり、同時進入のほとんどない百里だったりするせいかと思いますが、筆者自身はあまり聞きません。

ただPARALLEL=平行、In sight=視認する というのは間違いないので

「平行して飛行中の機体を視認」

の意味かと思います。

Flight Level

飛行機の高度は「フィート」表記が原則ですが、特に旅客機などは飛行高度は高度30000フィート以上になることも普通にあります。

日本国内では14000フィートを境にして、高度表記を「フライトレベル」で管制を行います。

フライトレベル×100がフィートに換算した高度です。

普通の高度と何が違うのかと言うと、高度計のセッティング値が違います。

フィート表示する高度・・・管制から提供される値に合わせる
フライトレベル・・・国際標準大気気圧を基準に合わせる

主にディパーチャーやコントロールで聞く機会が多いかと思います。

「Delta01、Heading 090、Climbing Flight level 250」
デルタ01、方位090、フライトレベル250まで上昇してください

昔の軍用機乗りの方だと、高度1000フィートを「Angel」で呼んで
「Climb Angel 30」=30000フィートまで上昇
とか言ったそうですが、今はほとんど聞きません。

ちなみに語源は諸説ありますが「天使がいるくらい高い空」だと思ったからだとか。
パイロットはいつの時代も、ロマンチックなのかもしれません。