自衛隊機の数字の意味(機体番号・海自編)
空・陸と解説してきたので、残りの海上自衛隊編です。
広告
海上自衛隊の機体番号は、3自衛隊の中で、最も調べる手間が省けます。
何故か?
【海上自衛隊の使用する航空機の分類等及び塗粧標準等に関する達】
として、一般に資料が公開されているからです。
海上自衛隊の機体番号表記
空自の2+4桁、陸自の5桁スタイルに対して、海上自衛隊は4桁スタイルを採用しています。
最初の一桁は、やはり機体の種別や用途を示すようで
5・・・固定翼哨戒機
9・・・固定翼機(哨戒機除く)
6・・・固定翼練習機
8・・・回転翼機(種別問わず)
面白いのは、固定翼機は哨戒機や練習機に別の番号を振っているのに、回転翼機は哨戒・掃海・練習と全て同じ番号で統一している点ですね。
この頭の数字に、残り3桁が、やはり製造番号になっていると考えられます。
3自衛隊の中では、一番表記がシンプルです。
実際の機体にはどのように描かれているか、P-1哨戒機で見てみましょう。
なお機体番号は5509号機です。
まず機体前方には機体番号下2桁が描かれます。
ちなみに、この2桁の数字、厳密に大きさが決まっていまして
2文字で「縦344mm、横619mm(数字に「1」を含む時550mm)」
ミリ単位で大きさが指定されているという、細かさです。
今度は垂直尾翼を見てみましょう。
垂直尾翼には、そのまま4桁全ての番号が描かれています。
ちなみに、こちらは縦344mm、横1307mm(1を含むときは1238mm)。
その上に、小さく書いてある「3」の数字は、航空隊ナンバーです。
この機体の場合、第3航空隊所属機であることを示しています。
機体番号一覧
P-1哨戒機・・・5500番台
P-3C哨戒機・・・5000番台及び5100番台
(5109が最終号機)
US-2飛行艇・・・9901~9919
US-1A飛行艇・・・9074~9099
SH-60K哨戒ヘリ・・・8400番台
SH-60J哨戒ヘリ・・・8200番台
UH-60J救難ヘリ・・・8961~8999
MH-53E掃海ヘリ・・・8621~8649
MCH101掃海ヘリ・・・8651~8679
なるべく自分で撮影した画像を!と思うのですが、厚木ベースで撮影している関東民が筆者故に、岩国所属機が海上自衛隊HPからの引用多めになりますことをご理解下さい…(F-35Bも来たし、行きたいなぁ、岩国…)
[…] 海上自衛隊編はこちらから […]