2019年、令和最初の入間基地航空祭レポート

2019年、令和最初の入間基地航空祭レポート

急遽仕事が休みになり、当初予定していなかった入間基地航空祭へと行っていました。

天気は少し残念でしたが、令和最初となった入間基地航空祭。

そのレポートをお送りします。


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OPはT-4とU-4の
異機種編隊

例年、T-4が務めることの多い、航空祭のOPフライト。

今年は一味違いました。

司令部支援飛行隊のU-4とT-4×2機の3機による異機種編隊。

これはなかなか珍しいです。1パスだけだったのが非常に勿体ない。

続けて日本でも入間基地でしか見れない紅白チェック模様のYS-11とU-125の飛行点検隊によるフライト。

今や最後の1機となったオリジナルエンジンを積んだYS-11、151号機。
最早、存在そのものが貴重です。

先日の台風被害でも活躍したCH-47Jチヌークは空中消火のデモと展示飛行を披露。

航空救難展示は、百里基地から百里救難隊が参加。
(入間基地には航空救難団本部と輸送隊(CH-47J)は所属していますが救難隊はありません)

メディック(救難員)さん、腰にしっかりと百里基地のマスコット・ひゃくりんのぬいぐるみを着けています。

入間基地名物・シルバーインパルスは、T-4の機体不具合を受けてか大幅に機数を減らして今年は2機編隊。

それでもやはりベテランパイロットによる妙技はキレッキレの鋭さで観客を沸かせました。

こちらも入間基地名物、C-1輸送機による飛行展示。

第1空挺団の空挺降下を担当した昨年の航空祭でド派手な歌舞伎塗装を施していた026号機が担当(下の画像は2018年撮影)

C-1も機数が減り、何かとやり繰りが大変になっていると聞くので、そんな中でも4機の大迫力ある展示飛行を見せてくれたことに感謝です。

ブルーは5区分

晴れの特異日、青空率が高めの入間ですが、今年は残念ながら空を覆う分厚い雲。シーリング(雲底)は2500フィート、残念ながらブルーの第4区分実施基準に満たないため、今年は航過飛行・第5区分での展示飛行となりました。

デルタダーティー

リーダーズベネフィット

ポイントスター

スワン

グランドクロス

ダブルライン

ピラミッド

ツリー

最後はフェニックスで締めくくりました。

偵察航空隊
最後の里帰り

2020年3月に解隊が決定している偵察航空隊。

現在は百里基地に所属していますが、1975年までは入間基地を本拠地として活動していました。
入間基地は航空祭以外では原則としてジェット戦闘機(含、戦闘機ベースの機体)の離着陸を行わない為、今年の入間航空祭は偵察航空隊にとって、おそらく最後の「里帰り」となったのです。

展示機のヘリのローターと被りそうなほどの低さから、アフターバーナーを豪快に焚いて滑走路エンドで急旋回。

1回目は通常のローパス

2回目はダーティーローパス

更に3回目は翼を大きく振って、お別れの挨拶

故郷を懐かしむかのように3回も観客の前を通って百里基地へを帰っていきました。

その後、F-15とF-2もファントムに負けじと、豪快にバーナーを焚いて帰っていきました。

 

来年の入間航空祭は恐らくYS-11、その中でも1965年から半世紀以上飛び続けた航空自衛隊の最長老であるYS-11FCの151号機が最後の航空祭になる可能性が高いです。

来年はまた「晴れの特異日」、青空の下での航空祭が戻ってくることを願いたいですね。