頭号師団大集結。練馬駐屯地記念行事2019レポート(前編)
東京23区内にある数少ない駐屯地の中で、一際規模の大きな練馬駐屯地。
そちらで行われた記念行事を観覧してきたので、そのレポートです。
とにかく数が多い
第1師団全部隊集合
練馬駐屯地の記念行事は駐屯地の行事であると同時に、頭号師団である第1師団の記念行事でもあります。
式典には第1師団隷下の部隊が全て参加する為
連隊旗が幾つも掲げられる、何とも壮大な光景になります。
(師団隷下の連隊は第1普通科連隊、第32普通科連隊、第34普通科連隊、第1後方支援連隊)
まさかの観閲行進無し
駐屯地の記念行事というと、一般には指揮官訓示や来賓の挨拶に続いて車両や行進による観閲行進が行われるのですが、なんと今年は
観閲行進無し
という異例のプログラム。
代わりに行われたのが、師団隷下の全ての部隊による「部隊紹介」というプログラム。
各部隊が趣向を凝らした展示を披露してくれました。
第1音楽隊は当然、演奏展示で見事な演奏を披露。
続けて第1普通科連隊は儀仗隊とラッパ隊による展示。
儀仗隊は外国の国賓などに行う栄誉礼を披露。そしてラッパ隊は
練馬駐屯地・第1普通科連隊のラッパ隊による戦闘態勢で姿勢を低くしてのラッパ吹奏というレアな展示。
ラッパ吹奏は定番の展示演目だけど、このイレギュラーなパターンは初めて見た。 pic.twitter.com/VrseIbzqvz— HARUKAZE(春風) (@harukaze_JSDF) May 19, 2019
通常のラッパ吹奏に加えて、ラッパは本来戦場での「号令」であるということで、匍匐姿勢でのラッパ吹奏を特別に披露。
この展示はかなり珍しいと思います。
続けて板妻駐屯地第34普通科連隊は災害派遣をテーマにした展示。
青い服を着たオフロードバイクは静岡市オフロードバイク隊という市に属するチームで、災害発生時に機動力の高いバイクによる各種活動を実施。
自衛隊とも日頃から協力関係を築いているとのことで、今回の展示にも共に参加したそうです。
立川の第1飛行隊はUH-1Jによる編隊飛行の後、ホイストによる降下・収容の展示を実施。
しかし一般観客席からは樹木で隠れてほとんど見えずorz
司令部付隊は「野外支援車」という珍しい装備品を披露。
野外支援車、簡単に言うと移動式のトイレ。
トラックの荷台にトイレがたくさん積んであるという変わった車両です。
第1偵察隊はお馴染みの偵察バイクによるジャンプを披露、と思ったら今年は続きがあった。
敵役としてLAVが出現。
偵察隊「軽装甲機動車発見、周囲を警戒中と思われる!」
バイクだけでは装甲車に太刀打ち出来ないため、支援の為にRCV偵察警戒車を投入。
司令「バイク隊は強行突破を行う為に、更に情報を収集せよ!」
機動性を活かして敵を交わしていく偵察バイク。
ここからの情報で司令部は強行突破の決断。
87RCVの25mm機関砲と、車両の陰に隠れてますが無反動砲により敵装甲車を撃破!
偵察部隊は更に偵察を進めるため敵陣へと侵入します。
本当は全てまとめて1本のレポートにしたいところなのですが・・・
実はこれでも、まだ全展示の半分なのです!
普通科連隊、高射、特科、戦車など見ごたえのある展示も多いので、ここから先は後編として次週に回させていただければと思います。
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