自衛隊機・運べる人数ランキング

自衛隊機・運べる人数ランキング

小型のヘリコプターから旅客機ベースの政府専用機まで、大小問わず多数の航空機を運用する自衛隊。

今回は自衛隊機で一度に運べる人数をランキング型式でまとめてみました。

なお対象はあくまでも操縦要員や機上整備・ソナーマンなど航空職域以外の人員を運ぶ事を目的としている航空機として、対戦車ヘリ・戦闘機・哨戒機などは除きます。


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OH-6
3人

タマゴの愛称を持つOH-6観測ヘリコプター。

小柄な機体ですが前後2列のシートにより操縦士1名以外に最大3名までの搭乗が可能です。

LC-90
4人

海上自衛隊の運用するキングエアC90をベースとした連絡輸送機。

パイロット2名の他に4名を運ぶ事が可能です。

LR-2
8人

陸上自衛隊で唯一の固定翼機であるLR-2。

ビーチクラフト・キングエア350をベースとした機体で、乗員2名以外に最大8名を乗せて最大2800kmの航続距離を有します。

UH-1J
11人

陸上自衛隊で最も数の多いUH-1Jヘリコプター。

カタログスペック上は、操縦士+副操縦士以外に11名の搭乗が可能となっています。

UH-60JA
12人

UH-60は陸上自衛隊のJA型、航空自衛隊・海上自衛隊の有する救難のJ型がありますが、人員輸送は陸上自衛隊のJA型のみに記載があります。

輸送能力は乗員2名に加えて最大12名です。

U-4
18人

航空自衛隊の保有するガルフストリームⅣベースの多用途機U-4。

自衛隊内部での輸送任務のみならず、政府要人などの国内移動にも用いられます。

最大輸送人数は乗員3名に加えて18名とされます。

EC-225LP
20人

皇族・総理などのVIP輸送に活躍する特別輸送ヘリコプターEC-225LP。
最大で20名を運ぶことが出来ます。

なお同じEC-225及び同系列のAS-332を運用する東京消防庁では、最大座席数を22または23としているので、特別輸送ヘリではVIP仕様にするため座席数を減らしているものと思われます。

CH-47J/JA
48人or55人

陸上自衛隊及び航空自衛隊の保有する大型輸送ヘリコプター、CH-47チヌーク。

チヌークの輸送人員数は陸自と空自で公表値が異なっており

陸自チヌーク:乗員3人+55人 計58名
空自チヌーク:乗員5人+48人 計53名

となっています。

どちらにせよ回転翼機としては最大の輸送能力であり、ここから先は固定翼の独壇場です。

C-1
60人

C-1輸送機は武装を身に付けた空挺隊員であれば45名、一般人員であれば60名を一度に運ぶ事が可能です。

また機内を急患輸送モードとして担架などを設置した場合は、最大で36床を設置できるとの事。

なお参考までに旅客機ではエンブラエルのE-170が76名(日本航空)の座席数となります。
E-170に比べれば大柄なC-1ですが、運べる人数となるとやはり旅客輸送に特化している旅客機に軍配が上がるようです。

C-130H
92人

戦術輸送機の世界的ベストセラー機であるC-130H。

最大輸送人員は武装した空挺隊員で64名、普通人員であれば92名となっています。

この数はエンブラエルのE-190(95名)とほぼ同じです。

C-2
110名

航空自衛隊の新型輸送機C-2。

その輸送能力はC-1輸送機の倍近い110名が最大となっています。

ペイロードで比較すればおよそ3倍近い能力ですが、沢山荷物を運べる=人も沢山運べるとはいかないようです。

政府専用機B747
約150人

陸海空全ての自衛隊の中で最大の機体である政府専用機B747。

これだけ巨大な機体だから運べる人数も最大かと思いきや、実は自衛隊機の中では2番目です。

政府専用機の乗客数は約150名と公表されており、これはA320型機よりも少ない数字です(ANA仕様で166名、SFJ仕様ではほぼ同数の150名)

これは言わずもがな機内の内装をVIP仕様としたり、一般席でも旅客機のビジネスクラス相当の座席が設置されていることで大幅に座席数が減っているためです。

なお乗員数は最大25名とされているので、乗員を含めても200名に届きません。

輸送人員数No.1は?

ではB747の政府専用機よりも更に大量の人員を運べる自衛隊機とは何か?

その輸送能力は

最大200名

この能力を有する自衛隊機、実は意外な機種なのです。

それがこちら。

B767旅客機をベースとした空中給油機、KC-767。

空中給油機として導入されている本機ですが、旅客機型なら客席に相当する機体上部の空間に空中給油用のタンクや機材は搭載されておらず、カーゴスペースとして利用する事が出来ます。

そしてカーゴスペースに座席を載せた人員輸送用パレットを搭載することで最大で200名の人員を運ぶことが可能です。

このKC-767の大量人員輸送能力は重宝されているようで、各基地で人員輸送をしている姿を目撃します。

ただし機体の構造上「窓が無い」ため、フライト中は外を見ることが出来ないとのこと。

外が見れない飛行機というのは、なんとも窮屈そうです(^_^;)