下志津駐屯地つつじ祭・高射学校に行ってきた(前編)
4月29日に下志津駐屯地で行われた創設記念行事に行ってきましたので、そのレポートになります。
下志津駐屯地って?
千葉県千葉市にある駐屯地で、陸上自衛隊・高射特科部隊の要とも言える「高射学校」、また第2高射特科群・第334高射中隊が置かれています。
高射学校は、高射部隊の教育・研究を担う機関で『高射教導隊』を隷下に置きます。
富士学校・富士教導団は有名ですが、その高射部隊版です。
富士教導団と同じく、陸上自衛隊で使用する全ての高射装備品を保有しています。
高射学校の旗を掲げて観閲する高射学校長・木口陸将補(下志津駐屯地司令官兼務)。
訓示を読む声が、なんとも素敵な司令官でした。
観閲行進
観閲行進に先立ち音楽隊が入場。
下志津に属する音楽隊がメインだそうですが、記念式典などでは人数が不足するため富士学校などから支援を受けるそうです。
(音楽科隊員ではなく、隊員の課外活動扱い)
最初に徒歩で行進してきたのは新隊員教育隊の方々。
4月に入隊したばかりの方々だそうです。
続けて高射学校の旗を掲げて、観閲部隊指揮官(高射学校副校長)入場。
続けて下志津駐屯地所属ですが、高射学校ではなく高射特科群隷下の第334高射中隊。
高射の活動を支える直接支援中隊。
こちらは高射学校の部隊ですが災害派遣仕様。
下志津駐屯地は千葉県の広範囲を災害派遣担当地区として受け持っており、式典では担当自治体の旗の掲揚もありました。
災害派遣仕様でも観閲行進を行うあたり、地元との結びつきを重視しているのかもしれません。
高射教導隊・本部の指揮通信車。
高射というとどうしてもミサイルを発射する発射機が目立ちがちですが、頭脳となる射撃統制装置、眼となるレーダ車両、これらも非常に重要です。
どの要素が欠けても対空戦闘は出来ません。
最新鋭の11式短距離地対空誘導弾(短SAM)の発射機と射撃統制装置。
陸自の高射装備の中でも、最も新しいものです。
こちらは旧・短SAM、81式短距離地対空誘導弾。
新旧両方が同時に見れるのは、全ての高射装備を保有する高射教導隊ならではです。
こちらは93式近距離地対空誘導弾、通称・近SAM。
射程が短い分、射撃統制装置や照準なども全て積み込んだ高機動車1台が単独のシステムとして運用されるのが特徴です。
高機動車と重装輪回収車ベース車両により構成される03式中距離地対空誘導弾。
03式の先代装備にあたる地対空誘導弾ホーク。
車載式ではなくてトレーラーによる牽引式であったり、こうやって見比べると進化の歴史を感じます。
観閲行進の最後は87式自走高射機関砲、通称「ガンタ○ク」。
北海道以外で見れるのは、全国で高射学校だけというレア装備です。
長くなりますので、訓練展示の模様は後編としてまとめたいと思います。
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