見た目はただのジェネアビ。しかし空軍特殊作戦コマンド機。C-146ウルフハウンド(ドルニエ328)
米軍や自衛隊も含め、軍用機として民間機をベースとした機体を使用する、またはほぼそのままで軍用として使用することは珍しくありません。
ビーチクラフトのキングエアシリーズやセスナ・サイテーションなどは各国で広く採用されています。
これらの機体は見た目こそ民間機ですが、尾翼のコードなどが大きく書いてあるため軍用であることが分かります。
と、いうのも機体に割り振られる番号=機体番号は民間機であれば国籍記号としてアルファベットを必ず一文字含んでいるので、数字しか書いていない=軍用機と基本的には判別出来るのです。
さて、それに対してこの機体。
機体番号が非常に小さく、遠目からはほとんど読み取れません。
何も言われなければ、ただの民間双発ターボプロップ機にしか見えないでしょう。
拡大してみましょう。
何倍にも拡大して、やっと読み取る事が出来ますが、見ての通り数字だけの表記、すなわち軍用機であることが分かります。
この機体の正体はドルニエ328をアメリカ空軍が導入したもので
C-146 Wolfhound
と呼ばれる機体です。
そして、このC-146が所属しているのはアメリカ空軍特殊作戦コマンド。
有名なものだとガンシップAC-130などを装備する、アメリカ空軍でも特殊作戦を専門に遂行する非常に特殊な組織です。
恐らく他の米軍機とは明らかに違う民間機風の塗装や、レジ番号を非常に小さく書いているのも特殊作戦コマンド所属機故だと思われます。
C-146が担っている任務は、特殊部隊やそのサポートスタッフの輸送と言われていますが、実際のところは謎の多い飛行機です。
飛来・飛行予定なども基本的に不明で、友好祭などで公開されたことも筆者の記憶では無かったかと思います。
謎の多い飛行機C-146 Wolfhound、筆者も沖縄に遠征した際にたまたま見れただけで、横田などでは未だ見たことがありません。
(ただ嘉手納基地だと頻繁にフライトしていたり、横田への飛来も珍しくはありません。筆者が出会えていないだけ)
見た目は目立ちませんし、むしろジェネアビ機かとスルーしてしまいそうになりますが、見ることが出来たらラッキーかも。
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