ブルーホーネットの妙技。平成29年度・北宇都宮駐屯地44周年記念行事レポート

ブルーホーネットの妙技。平成29年度・北宇都宮駐屯地44周年記念行事レポート

平成29年5月28日、北宇都宮駐屯地でイベントがあるということで、行って参りました。

陸上自衛隊北宇都宮駐屯地は栃木県宇都宮市にある駐屯地で、宇都宮飛行場と隣接しており、陸上自衛隊の航空関係部隊が置かれています。

その中でも特に大きいのが、航空学校・宇都宮校。
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陸上自衛隊のヘリコプター操縦士を養成する課程で、明野駐屯地を本校として、霞ヶ浦と、ここ宇都宮にも分校が置かれているのです。

教育課程ということで、敷地内には用途廃止機を利用したと思われる模擬訓練装置なども。

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加えて、第12旅団のヘリコプター部隊・第12ヘリコプター隊・第1飛行隊の本拠地でもあります。こちらの説明は後ほど展示の解説と合わせて。

10時過ぎ、祝賀飛行に向けてスタンバイしているヘリコプターが一斉に離陸開始。

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多くのヘリが一斉に飛び立つのは、何ともいえない迫力感があります。
飛び立ったヘリの大群は、隊列を揃えるため、しばし遠方へ。

さて、プログラムの出だしを飾るのは、航空学校の皆さんによるドリル演技。
ヘリ部隊らしく、チヌークに乗って登場した隊員さんたちが見事な演技を見せてくれます。

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後から気付きましたが、ここのドリル隊は儀仗銃が89式なんですね。

続けて祝賀編隊飛行。

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後ろから追ってる写真ですが、先頭からTH-480B・UH-1J・UH-60JAになります。

妙技で観客を魅了!ブルーホーネット

ヘリ編隊の先頭を務めたTH-480、戻ってくると、そのまま飛行展示を開始。

このエンストロムTH-480は航空学校で学生の飛行訓練用として使われている機体ですが、毎年イベントに合わせて熟練の飛行教官によるデモフライトチーム「ブルーホーネット」が結成されます。
元はOH-6を使った「スカイホーネット」だったのですが、訓練用機材の更新によりデモフライトも機種変更となったため、それを機に「スカイホーネット」から「ブルーホーネット」へと名前を変えた歴史があります。

ちなみに機体のブルーは特殊塗装ではなく、元々標準色が、このメタリックなブルーなのです。

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まるでラジコンヘリでも飛ばすかのように、上下左右に機体をグルングルン回転させるブルーホーネット。
もう、この凄さは口では説明できないので、是非実物をご覧になってください。
「ヘリコプター」という乗り物のイメージが間違いなく変わります(笑

続けて北宇都宮を本拠地とする、第12ヘリコプター隊の第1飛行隊による展示飛行。

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第12ヘリコプター隊は相馬原に本拠地を置きますが、UH-60JAを装備する第1飛行隊だけは北宇都宮の在籍です。UH-60JAのコールサインである「HIRYU」から、部隊マークなどにはドラゴンの絵が描かれています。
飛行能力が非常に高いUH-60JAを有していることから、数々の災害派遣現場に向かった実績もあることで知られ、最近だと御嶽山噴火の際、山頂付近での非常にハイレベルな飛行などを行ったのも、この部隊です。

続けて航空学校・霞ヶ浦から来たアパッチによる飛行展示。

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飛行自体は普通でしたが、ちょうどこちらを向いて突っ込んでくる角度で、いい感じの光線が。
なかなか、いい絵が撮れました。

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警察や県防災ヘリによる飛行展示。

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こちらのJA09TG「おおるり」は、今年度中に機種更新に伴う退役が決まっていて、今回が最後の展示飛行かもしれないとのことでした。

 

飛行展示は、およそ1時間程度ですが、次から次へと代わる代わる色々なヘリがやってくるので、全く飽きることがありません。
ヘリ好きには間違いなくたまらない北宇都宮駐屯地の記念行事。
是非とも一度行ってみてはいかがでしょう。