【時事ネタ】グローバルホーク横田基地へ臨時展開
東京都及び地元自治体のHPより、東京都横田基地へ米空軍グローバルホーク無人偵察機が、一時的に展開されることが発表されました。
米空軍グローバルホークの横田飛行場への一時展開(暫定措置)について
期間は5月1日~10月31日まで、約半年の予定。
青森県・三沢飛行場が滑走路補修工事に入ることを受けての措置で、昨年は同じく三沢のF-16部隊が八戸に臨時展開していた時期もありました。
(今年は空自の第3飛行隊が千歳と八戸に、展開するとの情報も既に出ています)
グローバルホークは正式名称RQ-4
米空軍及び海軍で運用されている無人偵察機です。
無人機といってもターボファンエンジンを搭載しているので、いわゆるクワッドコプターのドローンなどとは異なり、構造は「ジェット機」そのものになります。
操縦を地上から行うジェット機、といった感じです。
離陸・着陸も通常の固定翼機同様、滑走路で行います。
普段はグアムに配備されており、2万キロを超える航続距離を活かして各地で任務を行いますが、天候が不安定になる時期に日本へ拠点を一時的に移す運用を、ここ数年行っており、今回は三沢が使えないので横田に移動するという内容のようです。
三沢基地に配備されている機体が横田に来るのではなく、夏になると三沢にやってくるグアムの機体が今年は臨時で横田を使う、という点がややこしいですね。
気になる点・運用コース
三沢基地に展開している際に聞いた話として、グローバルホークは戦闘機のように一気に高度を稼がないが、いつまでも基地周辺を旋回させていると保安面や騒音などの問題が起きるということで、三沢沖演習空域に飛行した後、そこで上昇・降下を行っているとのことでした。
三沢ならすぐ近くの洋上に演習空域が設定されているので、この点は全く問題にならないと思うのですが、横田基地の場合、演習空域は直近には存在しないはず。
北のホテル空域と呼ばれる部分まで飛行するのか、あるいは洋上演習空域まで展開するのか。
離着陸をどのようなコースで行うのだろうかというのが、個人的な疑問です。
ただグローバルホークが飛んでいる姿は、なかなか拝めないので、実際に配備されたら是非とも見に行きたいですね。
ちなみに、騒音についてですが、グローバルホークに搭載されているエンジンは、いわゆるリージョナルジェット・ビジネスジェットクラスのものになります。
(セスナ・サイテーション、エンブラエルERJシリーズなど)
しかも単発なので、双発のビジネスジェット機より遥かに音は小さいでしょう。
この点は全く問題ないと思います。
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