百里基地航空祭2019レポート・地上展示編

百里基地航空祭2019レポート・地上展示編

だいぶ間が空いてしまいましたが、2019年の百里基地航空祭では「最後のファントム祭」だけあって地上展示も充実していました。

今回は百里基地航空祭2019レポートの締めくくりとして、地上展示編です。


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コクピット撮影自由!
F-4EJ改見学

航空自衛隊の航空祭ではコクピットの見学は毎度行われていますが、撮影は御法度とされていることが一般的です。

(上の画像はF-104)

コクピットを自由に撮影出来るのは博物館に並んでいる退役機のみですが、今回の百里基地航空祭ではなんと

「自由に撮影しても良い」

という大サービス。

(クリックで大きい画像が開きます)

見学させて頂いたのは301飛行隊の404号機。

博物館の展示品ではない「生きている」機体のコクピット。
随所に長年使い込まれた雰囲気が出ており、本当これを見れただけでも朝一番に行った甲斐があったと思えたものです。

(インターネットでの公開可否についてはコクピット公開を担当されていた隊員さんに確認しました)

更に機体の周りではファントムの武装も併せて展示

無誘導爆弾

M61機関砲

空対空ミサイル2種類

更には対艦ミサイルまでも展示

まさに最後だからファントムを全部見て行ってくれと言わんばかりの展示内容でした。

自由に触ってOK!?
偵察航空隊

301飛行隊の展示以上に太っ腹だったのが、今年度でその役目を終える偵察航空隊・501飛行隊。

なんと

「ファントムに自由に触っていい」

という凄い展示。

マクロレンズを持って来ればよかったと思えるほどの超至近距離。

ファントムの特徴でもある主翼の折り畳み機構もバッチリ見れます。

主翼やスピードブレーキの構造もよく分かります。

更に普段は機体内部やポッドの中に収納されていて、その姿を見ることの無い偵察用機材の数々も

長距離カメラKS-127A

高高度パノラマカメラKA-91B

左は低高度パノラマ・カメラKA-56E、右は前方偵察カメラKS-87

低高度撮影任務ではKA-56E+KS-87の組み合わせ、高高度偵察任務ではKA-91B+KS-87の組み合わせで搭載されます。

撮影した写真を残すフィルム。5インチという大判サイズだけに35mmとは比べ物にならない大きさです。

こちらは可視光ではなく、赤外線を探知する為のIR装置AN/AAD-5

RF-4EJが搭載する戦術偵察ポッド(TAC POD)も展示

最も見かける機会の多いLOROPポッドは展示機に装着されていました。

 

ファントムの飛行自体はまだもう少し見れそうですが、こういった展示品は航空祭でしか見れないもの故に、最後の機会で見ることが出来て本当に良かったです。

百里基地の皆様、ありがとうございました。