木更津航空祭2017 レポート
千葉県木更津にある陸上自衛隊・木更津駐屯地。
中央即応集団隷下の第1ヘリコプター団などが所属する、関東でも最大級の陸自航空部隊の拠点です。
そんな木更津駐屯地の航空祭が9月10日に行われたので、行って参りました。
式典に先立ち慰霊飛行
航空祭のプログラムに先立ち、3機のチヌークによる慰霊飛行が行われました。
本年5月に急患輸送のため函館に向かっていたLR-2連絡偵察機が山中に墜落して乗員が殉職したことに対する慰霊の式典です。
周りでは撮影してる方もいましたが、筆者は慰霊飛行を撮影するというのは何か違うと思っています。なので離陸してるところだけは撮っていましたが、他は画像も映像もありません。
木更津フォーメーション大編隊離陸
木更津駐屯地所属の全部隊による大編隊飛行です。
先頭から編隊指揮官の乗ったチヌーク、特別輸送隊のスーパーピューマ、第102飛行隊のオスカーとヒリュー、第4対戦車ヘリコプター隊のコブラ、最後に第1輸送ヘリコプターのチヌークと続きます。
国内でも最大級のチヌーク所属基地ということもあり、特にチヌーク7機の大編隊は圧巻の一言ですね。
また、編隊の離陸から上空に戻ってくる間には防衛大儀仗隊による展示も。
地上支援車両展示
ヘリの運用を地上で支える支援車両の紹介コーナー
ヘリを地上で移動させる牽引車
地上電源車両
給油車両
そして万が一に備える放水車両。
改めて航空機の運用は、多くの支援で成り立っているのだなと思う展示でした。
航空機紹介コーナー
各航空機の紹介も兼ねた飛行展示コーナー
まず第1陣は特別輸送隊のシュペルピューマ。
普段はVIP専用機として、皇族や政府高官、外国要人の輸送を任務としていますが、ここぞとばかりに気合の入ったフライトです。
続けてオスカー
やっぱり軽量なオスカーの機敏な動きは見てて楽しいですね。
最近は数がどんどん減っているので見れる機会が減っているのが残念です。
お次は某映画で巨大不明生物を撃ちにいった第4対戦車ヘリコプター隊のコブラ
2機でなかなかド迫力のフォーメーション飛行を見せてくれました。
UH-60JAヒリューはホイストによる人員回収、チヌークは人員降下と空中消火の実演を実施。
訓練展示
今回プログラムになかったので、無いかなと思っていましたがしっかりとやってくれました。
敵(赤い車と黄色のスモーク)に対する航空機動による作戦という想定です。
まず敵情解明のため、オスカーが機動力を活かして敵上空へと侵入。
オスカーの得た情報より地上偵察部隊の投入が必要と判断。
チヌークによりオートバイ偵察部隊を速やかに投入。
偵察部隊からの要請により地上敵部隊への空対地攻撃の要ありと判断。
ドアガンを装備したUH-60JAヒリューが空中より敵部隊を掃射します。
更にチヌークからのロープ降下により増援部隊を地上へ
攻撃ヘリ・コブラも到着し、機関砲射撃により敵部隊への制圧射撃を実施します。
コブラの射撃支援を受けて、チヌークにより重迫撃砲及び高機動車が展開。
更に敵部隊を追い込みます。
これに対して、敵勢力は撤退を開始。
指揮官は、これを速やかに追撃するべきと判断。
チヌークからぶら下げたロープを用いて、現地の隊員を迅速に移動させます。
更にコブラの援護下で輸送ヘリコプター部隊が一斉に追撃部隊を輸送。
これにて状況終了です。
チヌーク体験搭乗
今回、運良くチヌークの体験搭乗の機会を頂けました。
コースは木更津駐屯地を離陸して海ほたるの近辺まで進出。
その後、駐屯地に戻ってくるという約10分のコースでしたが、初めて乗るチヌークに童心に戻った気分で楽しめました。
この体験搭乗の感想は、また別の記事としてまとめたいと思います。
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