海上自衛隊で唯一、固定翼と回転翼を両方配備。厚木・第51航空隊。
自衛隊において、いわゆる「テストパイロット」と呼ばれる操縦士を有する部隊として、恐らく一番有名なのは飛行開発実験団、通称「飛実」でしょうか。
宇宙飛行士・油井氏も在籍したことのある部隊で、各種試験のみならずテストパイロットの養成課程も担っています。
また最近では実験機X-2が運用されていることでも有名です。
飛実は航空自衛隊のテストパイロット部隊ですが、海上自衛隊の航空部隊にも同様にテストパイロット部隊が存在します。
それが厚木基地に所属する第51航空隊です。
任務としては、海上自衛隊の所有する航空機に関する試験・調査研究、また新装備に関する調査研究、更にはテストパイロットの養成も担っています。
USH-60Kヘリコプター。1機しか存在しないレアなヘリ
一般に海上自衛隊の航空部隊は、航空集団隷下・第○航空群・第○航空隊という組織になっていますが、第51航空隊に関しては航空群を省いて、航空集団直轄部隊としての位置づけが与えられています。
また本来、海上自衛隊においては数字一桁の航空群は固定翼哨戒機、数字二桁は回転翼哨戒機と、固定翼と回転翼は完全に別となっていますが、第51航空隊の大きな特徴として、航空隊隷下に固定翼部隊である第511飛行隊(ピーコック)と、回転翼部隊である第513飛行隊(マイティー)の両方を有しています。
固定翼と回転翼が同じ部隊内に存在するのは、海上自衛隊の航空部隊でも、ここだけです。
使用している機体は、どれも独特の赤・白塗装が施されており、また機体の名称も機体用途として「多用途」を意味する「U」の文字が付けられているものが多いです。
また海自で保有している機体の、ほぼ大半が所属しているというのも特徴的です。
上 :UP-3C(2017年5月撮影)、下:通常のP-3C(同日撮影)
また試験内容等によって、姿が変わることがあります。
例えば下の画像では、先の画像にあった機首上面のレーダードーム等が無い事が分かります。
海上自衛隊HPより画像引用
第51航空隊所属機は、世界でこの1機だけというレア機体が多く、フライトスケジュールも不明なので、海上自衛隊機を撮影する人の間でも「見れたら運が良い」と言われています。
厚木基地の周辺に出掛ければ、もしかしたら、そんなレアな機体を見かけられるかも?
今晩は、現在元XP-11号機(UP-1)が飛行再開の為の整備(オーバーホール)を行っており、おそらく今月末か来月には技本塗装の勇姿が見られるかも知れません❗
ヒロシ様。
コメントありがとうございます。
紅白塗装のP-1の元気な姿、久々に見たいですねー