訓練弾・実弾etc…自衛隊で使う弾薬の「色」
我々が普段「実弾」を目にする機会は、そうそう無いですが、自衛隊では多種多様な弾薬を扱っています。
サイズ・弾種・演習弾・照明弾etc…
実は、これらの弾薬、その種別に応じて全て「色」が決まっているのです。
陸上自衛隊の調達仕様書より、一部を抜粋して解説していきます。
海上自衛隊・航空自衛隊なども一部共通の仕様を使っている可能性がありますが、あくまでも「陸上自衛隊」の仕様としてご覧ください。
最も一般的な色:オリーブ色
自衛隊の弾薬で恐らく最も使用されているのは「オリーブ色」です。
自衛隊の装備に広く使われているOD色に近い色ですね。
ちなみにOD色とオリーブ色は実際は別の色です。
OD色
オリーブ色
(防衛省規格番号Z8201より、マンセル値を元に色を再現)
本当にビミョーにですが、色が違うのがお分かりいただけるでしょうか・・・?
ディスプレイによって色が違うのはご勘弁ください。
オリーブ色の弾薬は主として「りゅう弾」の「実弾」に使用されます。
HEAT弾(対戦車りゅう弾)、焼夷りゅう弾(AHの機関砲などに使う弾種)なども、実弾であればオリーブ色です。
なので、数としては多いですが、我々一般人はそうそう見る機会の無い弾薬の色かもしれません。
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展示用でよく見かける 黒
多分、我々が一番よく目にするのは「黒」の弾薬かと思います。
黒で塗られた弾薬は「擬製弾」、または火薬の装填されていない徹甲弾など、早い話が「ダミー」です。
なので、どうしても展示などで自分達が見る機会が多いのは「黒」なんですね。
他はなかなな見る機会の無い色なので、簡単に記述していきます。
にぶ青色(7.5B 4/4)・・・特填弾、演習弾など
演習などで用いる少量の火薬だけが入った弾や、着弾位置を明確にするための標示用火薬が入った弾などには「にぶ青」が用いられます。
うす緑色(10GY 8/1.5)・・・発煙弾
スモークを展開するために用いる発煙弾は「うす緑色」です
白・・・照明弾
夜間演習でしか用いる機会は無いので、まず実物を見る機会は無いと思いますが・・・
照明弾の外装は「白」になっているそうです。
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