DDH-184「かが」就役 横須賀港にて撮影レポート
平成29年3月22日、海上自衛隊に新たな艦が加わりました。
いずも型護衛艦2番艦DDH184「かが」です。
海上自衛隊の護衛艦で最大の大きさを誇る、全通甲板式ヘリコプター搭載護衛艦である、いずも型の2番艦。
早速、見て来ました。
と、いっても就役の記念式典ではありません(むしろ、そのツテがあるなら筆者が欲しい)
当初、呉に向かう予定ということで、見られないかと諦めていたところ「3月22日の浦賀水道通過予定に、かがの名前が無い」→「横須賀に寄るんじゃないか?」という読みから、横須賀で待っていたところ、無事に見ることが出来ました。
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かが 横須賀に入港
時刻は14時過ぎ。
造船所から式典を終えた「かが」は無事に出港との情報が入る。
この時点では、横須賀に寄るかどうかは未知です。
14時半頃
タグボートが複数、慌しく移動を開始。
タグボートは入港作業などに用いる補助船。
これが動くということは、何かしら入港を控えているということ。
これは、アタリか。
珍しい艦が通過。
特務艇「はしだて」、海外からの来賓などを招いての行事などに用いられる、自衛隊でも非常に特殊な船で「海の貴賓室」とも呼ばれます。
横須賀を定繋港としていますが、動いているのを見るのは結構レアかもしれません。
と、ここから待つこと更に1時間。
現地でも「遅くないか・・・?」「いや、入口までは来てるらしい」「ゆっくり入港しているだけか・・・?」など憶測が飛び交う中、ついにその姿が。
この巨大な船体に184の艦番号、まさに「かが」!
タグボートを引き連れて、横須賀本港へ入港してきた「かが」。
その大きさが際立ちます。
着岸へ向かい、大きく舵を切って、回頭。
巨大な船体をタグボート2隻が懸命に横から押していきます。
無事に着岸。
やはり大きいです。
側舷用のタラップが降りていたのでズームしてみると、真ん中に加賀友禅をモチーフにしたという「かが」のシンボルマーク付きのオシャレな横断幕が。
流石、就役したてのピカピカのお船。
内火艇(護衛艦に搭載される小型艇)もピカピカです。
(H29.4.4)追記 エンコードに手間取り遅くなりましたが、着岸の動画をアップしました。
噂によると、遅くても来週には呉へ向けて出港してしまうとのことで、関東で姿が見られる次の機会はいつになるか分かりません。
現状、浦賀水道の航行予定には名前がありませんが、前日になって追加されるなんてこともありえるので、いつ出発するかは正直なところ「未知」です。
横須賀駅前のベルニー公園からも見やすい位置に停泊しているので、是非貴重な機会に行ってみては。
かがに役目を引き継いだ艦「くらま」
新しい艦が加わった一方で、この日をもって務めを終えた艦もあります。
DDH-144 しらね型護衛艦2番艦「くらま」です。
写真は浦賀水道航行中の「くらま」
1971年に就役した「くらま」は36年の長きに亘り、海上自衛隊の中心的な艦の1つとして、任務を遂行してきました。
筆者は近くで見る機会が結局最後まで無かったのですが、遠くから見るだけでも、とても「美しい」艦だなという印象があります。
観艦式においては観閲艦(=総理大臣の乗船する艦)の役目も長年担った、とても歴史のある艦でした。
国防の任を与えられて生まれた艦が、ただの一度も実戦で敵を撃つことなく、その務めを無事に終えることは、とても幸せなことだと思います。
36年、日本のために、ありがとうございました。
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